L1254

L-乳酸デヒドロゲナーゼ ウサギ筋肉由来

Type XI, lyophilized powder, 600-1,200 units/mg protein

• 別名: NAD-乳酸デヒドロゲナーゼ, 乳酸, 嫌気性乳酸デヒドロゲナーゼ, (S)-乳酸: NAD⁺ オキシドレダクターゼ, L-LDH, LAD, LD
• CAS番号: 9001-60-9
• Enzyme Commission number: 1.1.1.27 (BRENDA, IUBMB)
• EC Number: 232-617-8
• MDL番号: MFCD00131466
• UNSPSCコード: 12352204
• NACRES: NA.54

特性

• 由来生物: rabbit muscle
• タイプ: Type XI
• 形状: lyophilized powder
• 比活性: 600-1,200 units/mg protein
• 分子量: 140 kDa
• 組成: protein, 90-100%
• 保管条件: (Keep container tightly closed in a dry and well-ventilated place)
• テクニック: activity assay: suitable
• 色: white
• その他の活性: pyruvate kinase, myokinase, malic dehydrogenase, glutamic-pyruvic transaminase, glutamic-oxalacetic transaminase and α-glycerophosphate dehydrogenase ≤0.01%
• 保管温度: −20°C

詳細

詳細

研究分野： 細胞シグナリング

乳酸デヒドロゲナ-ゼ(LDH)は、4個のサブユニットで構成される総分子量140 kDaの分子です。サブユニットには、Mサブユニット(筋肉)とHサブユニット(心臓)があります。5種類のサブユニットの組み合わせ(M4、M3H1、M2H2、MH3、H4)が混在しています。骨格筋ではM4が大部分を占め、M3Hが少量、M2H2がわずかに存在します。HサブユニットとMサブユニットは、分子量がほぼ同じですが、アミノ酸組成が大きく異なります。ウサギ筋肉LDHはpH 5.0の酢酸-塩酸中で、二量体(分子量約70 kDa)への可逆的な解離を起こします。Biochemistry,13, 3527-3531 (1974). グリオキシル酸塩と乳酸塩を酸化
等電点:8.4~8.6
最適pH:7.5

アプリケーション

ウサギ筋肉由来のL-乳酸デヒドロゲナーゼは、以下の用途に使用されています：

• 筋線維のATPase活性測定及び等角定常状態張力測定における活性化・弛緩溶液の成分として
• Trypanosoma congolense（コンゴトリパノソーマ）のピルビン酸キナーゼ活性アッセイに
• コメの植物細胞小器官のピルビン酸キナーゼ（PK）酵素OsPK2を用いたPKアッセイに

生物化学的／生理学的作用

筋型乳酸デヒドロゲナーゼ（LDH）は代謝経路に関与し、その活性は嫌気的解糖に不可欠です。LDH活性はアスコルビン酸によって阻害されます。LDHは、NADHからニコチンアミドアデニンジヌクレオチド（NAD⁺）を再生し、産業においてポリ(乳酸)産生に有用です。酸素の不在下でLDHは、発酵反応に関与し、ピルビン酸から乳酸への反応を触媒し、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド（NADH）をNAD⁺に酸化します。したがって、LDHは、嫌気性解糖経路に必須なNAD⁺ の産生を媒介しています。このように、LDHは、酸素不在下で細胞の生理的機能と生化学的機能を維持する役に立っています。

また、他のL-2-hydroxymonocarboxylic acidの酸化を触媒します。

単位の定義

1ユニットは、pH 7.5、37°C、1分間で、1.0 μmolのピルビン酸をL-乳酸へと還元する酵素量です。

アナリシスノート

タンパク量はビウレット法で測定

安全性情報

• ピクトグラム: GHS08
• シグナルワード: Danger
• 危険有害性情報: H334
• 注意書き: P261 - P284 - P501
• 危険有害性の分類: Resp. Sens. 1
• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 1
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Gloves, type N95 (US)