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Merck

N6261

Sigma-Aldrich

ナイスタチン

powder, suitable for cell culture, BioReagent

別名:

フンギシジン, マイコスタチン

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About This Item

CAS番号:
EC Number:
MDL番号:
UNSPSCコード:
12352207
PubChem Substance ID:
NACRES:
NA.76

product name

ナイスタチン, powder, BioReagent, suitable for cell culture

製品種目

BioReagent

品質水準

形状

powder

有効性

≥4,400 per mg

テクニック

cell culture | mammalian: suitable

溶解性

H2O: insoluble

抗生物質活性スペクトル

fungi
yeast

作用機序

cell membrane | interferes

保管温度

−20°C

SMILES記法

O[C@@H]([C@H](C)[C@H](C)O1)[C@@H](C)/C=C/C=C/CC/C=C/C=C/C=C/C=C/[C@H](O[C@@H]2O[C@H](C)[C@@H](O)[C@H](N)[C@@H]2O)C[C@@]3([H])[C@H](C(O)=O)[C@@H](O)C[C@](O)(O3)C[C@@H](O)[C@H](O)CC[C@@H](O)C[C@@H](O)C[C@@H](O)CC1=O

InChI

1S/C47H75NO17/c1-27-17-15-13-11-9-7-5-6-8-10-12-14-16-18-34(64-46-44(58)41(48)43(57)30(4)63-46)24-38-40(45(59)60)37(54)26-47(61,65-38)25-36(53)35(52)20-19-31(49)21-32(50)22-33(51)23-39(55)62-29(3)28(2)42(27)56/h5-6,8,10-18,27-38,40-44,46,49-54,56-58,61H,7,9,19-26,48H2,1-4H3,(H,59,60)/b6-5+,10-8+,13-11+,14-12+,17-15+,18-16+/t27-,28+,29-,30+,31+,32+,33+,34-,35+,36+,37-,38-,40+,41-,42+,43+,44-,46-,47+/m0/s1

InChI Key

VQOXZBDYSJBXMA-QEKUPDCNSA-N

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詳細

ナイスタチンはポリエン・マクロライド系抗真菌剤であり、Streptomyces noursei ATCC 11455 により産生されるポリケチドです。本抗生物質には大環状ラクトンが含まれ、生合成はアセチル-CoA から開始し、3 つのエチルマロニル-CoA および 15 の マロニル-CoA 延長部位の縮合が含まれます。
化学構造:ポリエン

アプリケーション

ナイスタチンはポリエン抗生物質です。 ナイスタチンの使用目的には、細胞培養のコンタミネーションの予防ならびにTLR2-発現THP1 細胞におけるインターロイキン(IL)-1、IL-8および腫瘍壊死因子αの分泌の誘導が含まれます。 本製品は50 mg/Lで細胞培養アプリケーションに使用することが推奨されます。
ナイスタチンは下記に使用されます。
  • ヒトマクロファージ細胞株 U937 の治療のための、銀ナノ粒子処理した U937 細胞株による IL-8 (インターロイキン 8)の産生に対する ナイスタチンの有効性の試験
  • COS-7 細胞株中での SR-BI(スカベンジャー受容体クラス B タイプ I)を介した OxLDL(酸化低密度リポタンパク質)の細胞内蓄積に対するナイスタチンの有効性の判定
  • マウスマクロファージの脂質ラフト調節因子として、脂質ラフト数の増大と TNF-α(腫瘍壊死因子)の反応亢進の間の関係の試験。

生物化学的/生理学的作用

重度の熱傷を負った患者における試験からは、ナイスタチン粉末による治療が重い血管侵入性真菌感染症の治療に有効であり、創傷治癒への副作用は見られないことが示されています。
作用機序:ナイスタチンは真菌の細胞膜内のエルゴステロールに結合し、膜の透過性を増大させ、ナイスタチン/エルゴステロールに基づくイオンチャネルを生成することにより作用します。 また、脂質ラフト阻害試薬および膜関連コレステロールとしても機能します。

抗菌スペクトル:ナイスタチンは真菌、酵母およびカビに作用します。

注意

組織培養培地中のナイスタチンは 37°Cで 3 日間安定です。 中程度のアルカリ性培地中でも安定です。 溶液および水性懸濁液は調製後速やかに活性を消失し始め、熱、光および酸素により分解が促進されます。 水性懸濁液は pH 7 において 100°Cに加熱した場合 10 分間安定です。

調製ノート

ナイスタチンは 28°Cにおいて、メタノール(11.2 mg/mL)、エタノール(1.2 mg/mL)、四塩化炭素(1.23 mg/mL)、クロロホルム(0.48 mg/mL)、ベンゼン(0.28 mg/mL)およびエチレングリコール(8.75 mg/mL)に可溶性です。 DMF およびホルムアルデヒドに溶けやすく、DMSO(5 mg/mL)にも可溶です。 ナイスタチン溶液のオートクレーブ滅菌または滅菌ろ過は推奨されません。 ナイスタチンは懸濁液としても有効であり、37°Cで 3 日間安定です。 50 mg/mL の水性懸濁液をストック液として調製し、-20°Cで保存します。

その他情報

しっかり蓋を閉めた容器を乾燥した換気の良い場所に保管します。不活性ガス下に保存します。空気および光感受性です。乾燥した場所に保管します。

保管分類コード

11 - Combustible Solids

WGK

WGK 2

引火点(°F)

Not applicable

引火点(℃)

Not applicable

個人用保護具 (PPE)

Eyeshields, Gloves, type N95 (US)


適用法令

試験研究用途を考慮した関連法令を主に挙げております。化学物質以外については、一部の情報のみ提供しています。 製品を安全かつ合法的に使用することは、使用者の義務です。最新情報により修正される場合があります。WEBの反映には時間を要することがあるため、適宜SDSをご参照ください。

Jan Code

N6261-VAR:
N6261-500KU:
N6261-BULK:
N6261-5MU:
N6261-1MU:
N6261-25MU:


試験成績書(COA)

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