B2518

アルブミン, アセチル化 ウシ血清由来

lyophilized powder, suitable for microbiology

• 別名: Ac-BSA, アセチルBSA, アセチル化BSA
• CAS番号: 9048-46-8
• EC Number: 232-936-2
• MDL番号: MFCD01114300
• UNSPSCコード: 12352202
• NACRES: NA.31

特性

• 由来生物: bovine
• フォーム: lyophilized powder
• 精製方法: heat shock fractionation
• 由来: USA origin
• テクニック: Southern blotting: suitable; blocking: suitable; cell culture | mammalian: suitable
• 不純物: HIV I and HIVII, HCV and HBsAg, tested negative
• pH: 7
• 適合性: suitable for microbiology
• UniProtアクセッション番号: P02769
• その他の活性: DNase free ; DNase, RNase, NICKase, protease, none detected; NICKase free ; Protease free ; RNase free
• 保管温度: 2-8°C
• 遺伝子情報: bovine ... ALB(280717)

詳細

詳細

ネイティブなウシ血清アルブミン（BSA）は66 kDaのタンパク質で、血清アルブミンファミリーに属します。3つのドメイン（I、II、III）から成り、循環系で見られる主なタンパク質です。ネイティブなBSAはαヘリックス球状非グリコシル化タンパク質で、17ジスルフィド結合を有します。

ウシ血清アルブミンをアセチル化するとさまざまな残基が修飾され、特に目立つのはリジン（Lys）の修飾ですが、これよりも程度は低いもののセリン（Ser）およびトレオニン（Thr）も修飾されます。アセチル化BSAに関するMALDI-TOF質量分析研究から、ネイティブなBSAに比べMW値が約3000 Da高いことが示されました（Ostatná, V. et al., J. Electroanalytical Chem., 821, 97-103 (2018)）。BSAのアセチル化は、BSAを汚染する微量のヌクレアーゼ中の平行なアミノ酸残基も修飾し、微量のヌクレアーゼ含有物を不活性化します。 したがって、アセチル化BSAは、微量ヌクレアーゼ活性を最小限に抑えなければならない分子生物学分野で使用できます。

アプリケーション

「Albumin Selection Guide（アルブミン選択ガイド）」でアプリケーションに適したアルブミンをお選びください。

このB2518アセチル化BSA製品は、次のようなさまざまな出版物およびプロトコルで引用されています。






*電気泳動標準物質として：Lindberg, T. et al., J. Pediatr.Gastroenterol.Nutr., 27(1), 30-36 (1998)




*DNAフラグメントの標識に使用するin situ末端標識バッファーへの使用：Save, V. et al., ”Detecting and Quantifying Apoptosis in Tissue Sections”, in Apoptosis Methods and Protocols (H.J.M.Brady, ed.).Methods Mol. Biol., Vol. 282, pp. 67-84 (2004)




*核-細胞質間輸送に関するEMSA研究に使用：Ghosh, C.C. et al., “Analysis of Nucleocytoplasmic Shuttling of NF?B Proteins in Human Leukocytes”, in Membrane Trafficking (A. Vancura, ed.). Methods Mol. Biol., Vol. 457, pp. 279-292 (2008)




*リボソームディスプレイ研究用の選択バッファーに使用：Larman, H.B. et al., Nat. Protoc., 9(1), 90-103 (2014)

アセチル化により、BSAに通常認められるヌクレアーゼを不活化しています。アセチル化BSAはチロシン残基がアセチル化されているため、Lowry法や類似のタンパク質定量法において発色が阻害されます。そのためタンパク質標準物質として使用することはできません。

アセチル化ウシ血清アルブミンは、次の用途で使用されています。

• プロテアーゼ阻害アッセイに使用するプロテアーゼバッファーの成分として
• cDNAガラスアレイの作製において遮断剤として
• 蛍光免疫測定アッセイによりMフィコリンエピトープに感受性のハイブリドーマ抗体を選択するために

生物化学的／生理学的作用

ネイティブなウシ血清アルブミン（BSA）は、医薬品、ホルモンおよび脂肪酸の輸送体として機能します。ネイティブなBSAはカルシウム結合部位を持ち、金属ホメオスタシスを調節します。

特徴および利点

• アセチル化により微量ヌクレアーゼを不活性化
• DNアーゼ不含/エキソヌクレアーゼ不含
• ニッケル不含/エンドヌクレアーゼ不含
• RNアーゼ不含
• プロテアーゼ不含

安全性情報

• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Gloves, type N95 (US)