ウシ血清アルブミン(BSAタンパク質)

ウシ血清アルブミン(BSA)は一本鎖アミノ酸で構成される単量体タンパク質(分子量66.5 kDa)であり、ウシの血液中に存在します。血漿の主成分であるBSAは肝臓で産生されます。
BSAは生化学的用途や組織培養培地における添加剤としてラボでよく用いられます。タンパク質は細胞外液量を安定化させ、ステロイド、脂肪酸および甲状腺ホルモンなどの低分子のキャリアとして働きます。BSAは、薬剤開発、タンパク質精製、食品加工を含むさまざまな研究・工業用途でも用いられます。毒性も抗原性もありませんので、ヒトやその他の動物に免疫反応を引き起こさないと推測されます。そのため、一般に、研究・工業用途で使用しても安全だと考えられています。
私たちは、細胞培養、IHC、ELISA、フローサイトメトリーなどのさまざまなアプリケーションに使用され、また、それらのアプリケーションに関する査読済み論文が発表されている種々のBSA製品を提供しています。私たちのBSA製品は研究目的にも製造目的にも適しています。
Products
BSAをタンパク質標準品として使用
BSAはしばしば、血漿サンプル中の総タンパク質量の測定など、定量アプリケーション用のタンパク質標準品として用いられます。BSAはすぐに入手でき、精製しやすく、安定性が高く、酵素活性がほとんどないため、タンパク質アッセイ用の標準物質としても用いられることが多いです。
BSA分画法
BSAは低エタノール分画法または熱ショック分画法で精製できます。私たちは、低エタノール分画法および熱ショック分画法で精製した、凍結乾燥粉末タイプや異なる濃度の液体タイプなどさまざまなタイプのBSAを提供しています。精製BSAは、細胞および組織培養、ウェスタンブロッティング、免疫ブロッティングの際に、また、キャリアタンパク質として、さらには、ELISAなどの免疫測定法において、抗体またはその他のタンパク質の非特異的結合を阻害するためのブロッキング剤としてよく用いられます。溶液中の酵素およびその他のタンパク質を安定化させ、栄養強化のための細胞培養培地でタンパク質添加剤として働きます。さらに、精製BSAは安定性と持続性を高める目的で抗体溶液に添加されます。
ウシ血清アルブミン画分V
ウシ血清アルブミン画分V(BSA-FV)は高度精製したBSAです。純度が高く(通常、98%超)、他のタンパク質または汚染物質は検出不能なレベルです。BSA-FVは精製酵素の安定化剤およびELISA測定時のサイトブロッキング試薬として用いられます。
Probumin™ Bovine Serum Albumin
Probumin™ BSAは高度精製したBSAであり、用途に応じて結晶グレード、試薬グレード、微生物グレード、ライフサイエンスグレード、診断グレードなど、さまざまなグレードがあります。
関連製品資料
- Albumin from Bovine Serum
Bovine serum albumin (BSA) structure, molecular weight, function, solubility, how BSA is made, purification methods, applications and purchasing.
- ウシ血清アルブミン(BSA)のHPLC分析
Zenix® SEC-300とSRT® SEC-300を用いたウシ血清アルブミン(BSA)のHPLC分析の比較、分解能に対する粒子サイズの影響
- Albumin in Cell Culture
This page segues to comprehensive insights on how serum albumin and other important cell culture components affect the performance of serum-free cell culture systems used for biomanufacturing heterologous proteins including monoclonal antibodies. The page introduces the in vitro chemistry and biochemistry of albumin. These insights may also be applied to ex vivo and tissue engineering applications.
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