A7510

アデノシン 5′-トリホスファターゼ ブタ大脳皮質由来

lyophilized powder, ≥0.3 units/mg protein, pH 7.8

• 別名: ATPase, ATPホスホヒドロラーゼ
• CAS番号: 9000-83-3
• Enzyme Commission number: 3.6.1.3 (BRENDA, IUBMB)
• MDL番号: MFCD00135671
• UNSPSCコード: 12352204
• NACRES: NA.54

特性

• 由来生物: Porcine cerebral cortex
• 品質水準: 200
• 詳細: Sodium and Potassium-Activated
• 形状: lyophilized powder
• 比活性: ≥0.3 units/mg protein, pH 7.8
• 組成: Protein, 5.0-25.0% biuret
• テクニック: inhibition assay: suitable
• UniProtアクセッション番号: P05024; P05027
• 保管温度: −20°C
• 遺伝子情報: pig ... ATP1A1(397481) , ATP1B1(396898)

詳細

アプリケーション

ATPアーゼは、ATPから無機リンを遊離するために使用されます。ブタ大脳皮質由来のATPアーゼは、Na/K-ATPアーゼ活性の阻害アッセイに使用されています。

生物化学的／生理学的作用

この膜酵素はATPをADPとオルトリン酸塩に加水分解します。加水分解は、原形質膜を横切るナトリウムおよびカリウムイオンの交換と結びついています。この酵素は高等生物のほとんどすべての組織に存在しますが、糸球体濾液からナトリウムイオンを再吸収する腎臓で最も豊富です。Na+、K+-ATPアーゼは、細胞内カルシウムの変化の影響を受けます。また、ウアバインに敏感であり、バナジン酸塩によって阻害され、ブタの十二指腸から単離されたペプチドであるSPAI-1によって（in vitro）阻害されます。たんぱく質キナーゼA（PKA）によるリン酸化により調節されることが報告されています。ブファリンおよびその他の強心性ステロイドは、N+/K+-ATPアーゼ活性を阻害しHL60、U937、およびML1細胞の分化を誘導する可能性があります。

ATPを加水分解して、ADPとオルトリン酸にする膜酵素です。この加水分解反応には、原形質膜を超えてのナトリウムイオン, カリウムイオンの交換が関与しています。本酵素は高等生物のほとんどすべての組織に存在しますが、最も豊富に存在する組織は、糸球体濾過でナトリウムイオンが再吸収される腎臓です。Na⁺, K⁺-ATPaseは細胞内カルシウムの変化に影響されます。ウアバインにも感受性を示し、バナジン酸や、ブタ十二指腸由来ペプチドであるSPAI-1(in vitro)により阻害されます。プロテインキナ-ゼA(PKA)がもたらすリン酸化によって調節されることが知られています。

単位の定義

1 unitは、Na⁺、K^+、およびMg²⁺存在下、pH 7.8、37°C、1分間で、ATPから1.0 μmoleの無機リンを遊離させます。

物理的形状

凍結乾燥品(90%のスクロ-ス, 0.4%のEDTA Na₄, 0.06%の塩化ナトリウムを含有)

調製ノート

Nakao, et al., Biochem. Biophys. Res. Commun., 19, 755 (1965)に記載の方法に従いヨウ化ナトリウムで抽出した画分です。

安全性情報

• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Gloves, type N95 (US)