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研究を加速する

神経炎症バイオマーカーイムノアッセイ

神経免疫学・神経炎症イムノアッセイ

神経免疫学・神経炎症研究におけるイムノアッセイの役割

神経炎症は、外傷性脳損傷(TBI)や脊髄損傷によって生じた神経変性疾患の慢性的経過において重要な役割を担っています。炎症はアルツハイマー病(AD)、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多発性硬化症(MS)における疾患の進行と関連しています。高齢者の脳で炎症性マーカーが上昇すると認知障害や神経変性疾患の発症リスクが高まる可能性があります。

神経科学研究のニーズに応えるため、Luminex®プラットフォーム用のMILLIPLEX®マルチプレックスアッセイおよびSMCxPRO®プラットフォーム用の高感度1分子カウント(SMC®)アッセイをご用意しています。これらのイムノアッセイツールは、神経変性疾患の発症前、慢性疾患の間、また疾患の進行を遅らせるための治療中に、バイオマーカーをモニタリングすることによって神経免疫学および神経炎症の研究を可能にします。

MILLIPLEX<sup>®</sup>ヒトサイトカイン/ケモカイン/成長因子パネルA(カタログ番号HCYTA-60K)で測定したCSFサンプル中の神経炎症サイトカイン(IL-9、M-CSF、MDC、IL-3)の濃度

図1.神経変性疾患サンプル中のMILLIPLEX®ヒトパネルAアナライトの濃度。健常コントロール(n=9)、軽度認知障害(MCI)サンプル(n=10)、ADサンプル(n=13)のCSFサンプルを比較した。**p < 0.005。***p > 0.0005。

神経変性疾患におけるサイトカイン解析

脳脊髄液(CSF)、血清/血漿、細胞培養、組織ライセートサンプル中の神経炎症のサイトカインおよびケモカインマーカーや神経変性のバイオマーカーを定量することによって、神経炎症や神経変性による疾患の進行を研究することができます。神経炎症は、アルツハイマー病(AD)やその他の神経変性疾患に関与している可能性があり、CSFサンプル中の広範なサイトカインをプロファイリングすることの有用性が注目されています。MILLIPLEX®ヒトサイトカイン/ケモカイン/成長因子パネル AおよびBは、多くの種類のバイオアッセイをマルチプレックスで解析することができます。これにより、従来の方法よりも時間、労力、コストを削減することが可能です。

高感度SMC<sup>®</sup>イムノアッセイで解析した神経変性疾患バイオマーカー(リン酸化Tau(T181)、トータルTau、TDP-43、SNAP-25)の濃度。

図2.CSF中ADバイオマーカーの測定。各SMC®キット(SMC® Phospho-Tau (T181) KitSMC®Total Tau KitSMC® TDP-43 KitSMC® SNAP-25 Kit)を用いてコントロールおよびADのCSFサンプルを解析したところ、リン酸化Tau T181(p<0.02)、トータルTau(p<0.03)、TDP-43(p<0.01)、SNAP-25(p<0.02)に統計学的有意差が認められた。

神経変性疾患バイオマーカーの高感度解析

血液ベースのアルツハイマー病(AD)バイオマーカーの必要性から、新規バイオマーカーの探索が続けられています。しかし、血液ベースのバイオマーカーの同定は、標準的なイムノアッセイの感度により制限される可能性があります。SMC®技術などの高感度イムノアッセイ技術により、さまざまな生体液中の低濃度タンパク質の測定が可能となり、神経変性疾患の研究を大きく前進させ、新規バイオマーカー同定の可能性を開きます。


神経炎症イムノアッセイ製品に関する情報請求


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