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ホームタンパク質標識・修飾細胞およびオルガネラの標識

蛍光抗体による細胞およびオルガネラの標識

オルガネラ標識用Prestige Antibodies® 

Human Protein Atlasプログラムは、プロテオームのオルガネラマッピングのために3種類のヒト細胞株(A-431扁平上皮がん、U-251 MGグリア芽腫およびU-205骨肉腫)を用いています。Prestige Antibodies®を免疫蛍光染色法(IF)で試験する際には、核、微小管および小胞体に対する染色性が担保された3種類のオルガネラマーカーをそれぞれの特異的プローブとして使用します。高解像度の共焦点蛍光顕微鏡画像には、細胞内局在性に基づいてアノテーションが付けられます。さらに、染色の強度と特性や、文献との比較(該当する場合)も総合評価の一部となります。これらのすべての要素が、オンラインで公開される最終的な信頼性スコアに関与します。免疫蛍光染色(IF)で試験したPrestige Antibodies®のうちの特定の抗体のグループは、オルガネラマーカーとして分類されています。これらのプローブは、HPAプログラムによって十分に確立された品質管理を受けているため、免疫蛍光染色(IF)による細胞内局在性試験によく適しています。

細胞標識キット

PKHおよびCellVue®蛍光細胞リンカーキットは、顕著な細胞毒性を示さずに長時間にわたる生細胞の蛍光標識を実現します。蛍光細胞リンカーキットは種々の細胞型に有効で、シグナルが他の細胞に移ることはありません。これらは、標識安定性に優れ、明瞭、高強度かつ再現性の高い細胞の蛍光標識をもたらします。本細胞リンカー技術は、脂肪族レポーター分子が細胞膜脂質二重層に組み入れられることによって染色を達成します。

PKH26で標識された遊走性の幼若ニューロン

図1PKH26で標識された、成長中の皮質に侵入している遊走性の幼若ニューロン(写真提供:H. Wichterle and Dr. A. Alvarez-Buylla, The Rockefeller University)。

4種類の蛍光リンカーを使用できます。PKH67は緑色の蛍光色素で(製品番号PKH67GL)、励起(490 nm)と蛍光(504 nm)波長特性はフルオレセインと同等です。また、PKH26は赤色の蛍光色素で(製品番号PKH26GL)、励起(551 nm)と蛍光(567 nm)波長特性はローダミンまたはフィコエリトリン検出系と互換性があります。PKH26は、アルゴンイオンレーザーの488 nmの発光でも励起されます。CellVue® Claretは、生理学的範囲のpHに影響を受けない遠赤色の蛍光色素で、励起(655 nm)と蛍光(675 nm)波長特性は赤色ダイオードレーザーと互換性があります。これらの蛍光リンカーは生理学的に安定的であり、細胞系への毒性は見られないか、最小限に抑えられています。標識した細胞は生物学的活性と増殖活性の両方を維持し、細胞追跡と細胞間相互作用の研究に最適です。

細胞リンカーの非特異的標識作用は、広範囲の細胞型の標識を可能にします。リンカーは、動物と植物のいずれの細胞にも適用され、さらに粒子を含むその他の膜にも適用されています。染色のパターンは、標識対象の細胞型および細胞膜に依存します。ほとんどのアプリケーションはプローブの膜取り込みを必要とする一般標識(GL)法が中心ですが、リンカーは選択的な食細胞標識(PCL)にも使用されます。標識された細胞の見え方には幅があり、明るい「免疫蛍光」標識のように見える場合や、点状または斑状に見える場合があります。標識付けは飽和反応ではなく、染料濃度と細胞濃度の両方の作用であるため、取込みに利用できる染料の量には当然ながら限界があります。細胞の過剰標識は、膜構造の破壊や細胞回復の喪失を招きます。

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