A5512

アリストロキン酸I

≥90% (HPLC), powder, phospholipase A₂ inhibitor

• 別名: TR 1736
• 実験式（ヒル表記法）: C₁₇H₁₁NO₇
• CAS番号: 313-67-7
• 分子量: 341.27
• EC Number: 206-238-3
• MDL番号: MFCD00004996
• UNSPSCコード: 41106300
• PubChem Substance ID: 24890982
• NACRES: NA.77

特性

• product name: アリストロキン酸I, powder
• アッセイ: ≥90% (HPLC)
• 形状: powder
• 色: yellow
• mp: 269-270 °C
• 溶解性: DMSO: soluble; ethanol: soluble
• 保管温度: 2-8°C
• SMILES記法: COc1cccc2c1cc([N+]([O-])=O)c3c(cc4OCOc4c23)C(O)=O
• InChI: 1S/C17H11NO7/c1-23-12-4-2-3-8-9(12)5-11(18(21)22)14-10(17(19)20)6-13-16(15(8)14)25-7-24-13/h2-6H,7H2,1H3,(H,19,20)
• InChI Key: BBFQZRXNYIEMAW-UHFFFAOYSA-N

詳細

詳細

アリストロキア酸は天然に存在する植物代謝産物で、Aristolochia属、Bragantia属、Asarum属の植物に存在します。アリストロキア酸IおよびIIなどのニトロフェナントレンカルボン酸の混合物で構成されています。

アプリケーション

アリストロキア酸Iは、次の用途で使用されています：

• 高速液体クロマトグラフィーによるAristolochia sprucei粗抽出物の分析のスタンダードとして
• ヒストン脱アセチル化酵素3（HDAC3）異常および腎線維症に対するその効果の研究
• マウスにおける急性アリストロキア酸腎症の誘発とmiRNAおよびmRNAの発現に対するその効果の研究

生物化学的／生理学的作用

アリストロキア酸は、ヘビ毒由来のホスホリパーゼA2（PLA2）、ヒアルロニダーゼ、およびアセチルコリンエステラーゼ血漿プロテアーゼの強力な阻害剤です。アリストロキア酸は生薬と見なされており、産科症状、ヘビ咬傷、痛風、およびリウマチに対して治療効果を示します。抗炎症性と抗マラリア性を示します。さらに、遺伝毒性変異原であるとも考えられており、間質線維化と尿路上皮がんを特徴とするアリストロキア酸腎症（AAN）を引き起こします。

ホスホリパーゼA₂の強力なインヒビターであり、好中球でカルシウムイオノフォアにより誘導されるホスホリパーゼA₂の活性などを阻害します。動物実験モデルで腎腫瘍のイニシエーターとなっています。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS06,GHS08
• シグナルワード: Danger
• 危険有害性情報: H301,H340,H350
• 注意書き: P202 - P264 - P280 - P301 + P310 - P405 - P501
• 危険有害性の分類: Acute Tox. 3 Oral - Carc. 1A - Muta. 1B
• 保管分類コード: 6.1C - Combustible acute toxic Cat.3 / toxic compounds or compounds which causing chronic effects
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Faceshields, Gloves, type P2 (EN 143) respirator cartridges