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Merck

MABT868

Sigma-Aldrich

抗アセチル化アルファチューブリン抗体、クローン6-11B-1

clone 6-11B-1, from mouse

別名:

Tubulin alpha-1 chain, acetyl-alpha tubulin

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About This Item

UNSPSCコード:
12352203
eCl@ss:
32160702
NACRES:
NA.41

由来生物

mouse

品質水準

抗体製品の状態

purified immunoglobulin

抗体製品タイプ

primary antibodies

クローン

6-11B-1, monoclonal

化学種の反応性

sea urchin, bovine, monkey, Chlamydomonas, Drosophila, mouse, rat-kangaroo, human

テクニック

dot blot: suitable
electron microscopy: suitable
immunocytochemistry: suitable
western blot: suitable

アイソタイプ

IgG2bκ

GenBankアクセッション番号

UniProtアクセッション番号

輸送温度

wet ice

ターゲットの翻訳後修飾

acetylation (Lys40)

遺伝子情報

human ... TUBA1A(7846)

詳細

微小管は、ヘッドトゥーテールの自己会合を行ってプロトフィラメントを形成するとともに、側方に中空チューブを形成するα-/β-チューブリンヘテロ二量体から構成される細胞骨格フィラメントです。各種の翻訳後修飾(PTM)(アセチル化、ポリグルタミル化、ポリグリシル化、脱チロシン化、リン酸化およびパルミトイル化)により、チューブリンの重合特性ならびに/または微小管関連タンパク質(MAP)および運動タンパク質との相互作用の調節がされています。細胞質微小管の一部と紡錘体、軸索、繊毛の微小管には、リジン-40(K40)のイプシロンアミノ基を介してアセチル化されたアルファチューブリンが含まれていることが知られています。GNATリジンアセチルトランスフェラーゼファミリーのメンバーであるMEC-17(またはα-チューブリンアセチルトランスフェラーゼ/αTAT)がリジン40アセチル化を触媒することが報告されています。一方、HDAC6およびsirtuin2(SIRT2)がチューブリン脱アセチル化を触媒することも知られています。実験的エビデンスから、K40のアセチル化はアルファチューブリンを以後のPTMのためにプライミングし、これはその後のK40acの脱アルチル化によって元に戻らないことが示されています。そのため、天然の微小管のアセチル化および脱アセチル化アルファチューブリンは、非アセチル化アルファチューブリン(これまでにK40がアセチル化されたことがない)とは構造的に異なります。

特異性

実験的エビデンスから、ネイティブな微小管のアセチル化および脱アセチル化αチューブリンと、非アセチル化αチューブリンが構造的に異なること、およびクローン6-11B-1はアセチル化および脱アセチル化αチューブリンを認識するが、非アセチル化(アセチル化されたことがない)αチューブリンは認識しないことが示されています。6-11B-1の免疫染色パターンは、正常cylcling細胞におけるアセチルLys40抗体のパターンと類似していますが、外因性脱アセチル化酵素の発現または化学的手段によりチューブリン脱アセチル化操作を行った細胞の免疫染色結果をこのmAbを用いて解釈する際は注意が必要です。

免疫原

ウニ精子軸糸由来の15Sダイニン画分

アプリケーション

この抗アセチル化アルファチューブリン抗体、クローン6-11B-1は、アセチル化アルファチューブリンの検出において、ウェスタンブロッティング、免疫細胞染色、ドットブロット、および電子顕微鏡での使用が検証されています。
ウェスタンブロッティング:4.0 µg/mLで使用、10 µgのマウス脳組織ライセート中のアセチル化アルファチューブリンを検出できます。
免疫細胞染色:代表的なロットは、培養した正常ヒト腎臓上皮細胞のアセチル化アルファチューブリンを検出しました(Dr Christopher Ward, University of Kansas Medical Centerの厚意による提供)。
ウェスタンブロッティング:代表的なロットは、ウニ精子軸糸ライセート中のアルファチューブリンを検出しましたが、ウニ卵由来のタキソールで安定化した微小管のライセートでは検出しませんでした(Piperno, G., and Fuller, M. (1985). J Cell Biol.101(6):2085-2094)。
ドットブロット:代表的なロットは、ウニ精子軸糸抽出物由来のイオン界面活性剤サルコシル可溶性画分と不溶性画分の両方でアルファチューブリンを検出しました(Piperno, G., and Fuller, M. (1985). J Cell Biol.101(6):2085-2094)。
免疫細胞染色:代表的なロットは、蛍光免疫細胞染色により、COS-7ミドリザルおよびPtk2ラットカンガルー腎上皮細胞において、アセチル化および脱アセチル化アルファチューブリンを検出しましたが、非アセチル化アルファチューブリンは検出しませんでした(Soppina V., et al. (2012). PLoS One. 7(10):e48204)。
電子顕微鏡:クローン6-11B-1のFabフラグメントは、SIRT2触媒による脱アセチル化の有無にかかわらず、精製ウシ脳チューブリン由来の、in vitroで重合した、タキソールで安定化した微小管を染色することが示されています(Soppina V., et al. (2012). PLoS One. 7(10):e48204)。
研究カテゴリー
細胞構造
研究サブカテゴリー
接着分子(CAM)

品質

HeLa細胞ライセートのウェスタンブロットで評価されています。

ウェスタンブロッティング:4.0 µg/mLで使用、10 µgのHeLa細胞ライセート中のアセチル化アルファチューブリンを検出できます。

ターゲットの説明

約50 kDa、実測

物理的形状

0.1 M Tris-グリシン(pH 7.4)、150 mM NaCl、0.05%アジ化ナトリウムを含むバッファー中の精製マウスモノクローナルIgG2bκ抗体。
フォーマット:精製
プロテインG精製

保管および安定性

2~8°Cで受領日から1年間安定です。

その他情報

濃度:ロット固有のデータシートを参照してください。

法的情報

GenBank is a registered trademark of United States Department of Health and Human Services

免責事項

メルクのカタログまたは製品に添付されたメルクのその他の文書に記載されていない場合、メルクの製品は研究用途のみを目的としているため、他のいかなる目的にも使用することはできません。このような目的としては、未承認の商業用途、in vitroの診断用途、ex vivoあるいはin vivoの治療用途、またはヒトあるいは動物へのあらゆる種類の消費あるいは適用などがありますが、これらに限定されません。

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保管分類コード

12 - Non Combustible Liquids

WGK

WGK 1

引火点(°F)

Not applicable

引火点(℃)

Not applicable


適用法令

試験研究用途を考慮した関連法令を主に挙げております。化学物質以外については、一部の情報のみ提供しています。 製品を安全かつ合法的に使用することは、使用者の義務です。最新情報により修正される場合があります。WEBの反映には時間を要することがあるため、適宜SDSをご参照ください。

Jan Code

MABT868:


試験成績書(COA)

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