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トリブチルホスフィン

≥93.5% (Tri-N-butylphosphine, GC)

• 別名: P(n-Bu)₃, TBP
• 化学式: [CH₃(CH₂)₃]₃P
• CAS番号: 998-40-3
• 分子量: 202.32
• Beilstein: 1738261
• EC Number: 213-651-2
• MDL番号: MFCD00009462
• UNSPSCコード: 12352128
• PubChem Substance ID: 57653412
• NACRES: NA.22

特性

• 蒸気密度: 9 (vs air)
• 品質水準: 200
• アッセイ: ≥93.5% (Tri-N-butylphosphine, GC); ≥97% (Tri-N-butylphospine + isomers)
• 形状: liquid
• 自己発火温度: 392 °F
• 反応適合性: reaction type: Acetylations; reagent type: ligand
• 屈折率: n20/D 1.462 (lit.); n20/D 1.463
• bp: 150 °C/50 mmHg (lit.)
• 密度: 0.81 g/mL at 25 °C (lit.)
• 官能基: phosphine
• SMILES記法: CCCCP(CCCC)CCCC
• InChI: 1S/C12H27P/c1-4-7-10-13(11-8-5-2)12-9-6-3/h4-12H2,1-3H3
• InChI Key: TUQOTMZNTHZOKS-UHFFFAOYSA-N

詳細

詳細

トリブチルホスフィン（TBP）は求核試薬として使用できる可能性を持っています。この化合物は有機溶媒中で弱塩基として機能し、アシル化反応の重要な触媒です。 各種のエポキシドとアジリジンの開環反応を効果的に促進するプロモーターです。 TBPは、1,1′-(アゾジカルボニル)ジピペリジン（ADDP）と共存することによってMitsunobu試薬を構成します。 この反応性ホスフィンを使用することによって歪んだラクトンの形成が可能となります。

アプリケーション

トリブチルホスフィンは、有機金属二官能基チオールで修飾したPt(II)センターを使用して官能基を導入した銀ナノ粒子（AgNP）の調製に使用されました。
以下のプロセスに使用できます。

• アルキルジスルフィドと芳香族ジスルフィドの還元剤として。
• 2置換 1,3-ベンゾセレナゾール合成の触媒として。
• 求核試薬によるエポキシドとアジリジンの開環反応のプロモーターとして。
• 6-ブロ-6-置換ペニシラン酸エステルを還元して、高いジアステレオ選択性で 6-置換ペニシラン酸エステルを合成するための試薬として。
• アルコールのアリール化反応の触媒として。
• 対応する擬ロタキサンをアシル化（3,5-ジメチル安息香酸無水物を使用）してロタキサンを調製するための触媒として。
• 各種のアルキルケトンにエタンチオールを付加（Michael 付加）することによりビニルチオエーテルを調製するための触媒として。
• 非求核 N-含有化合物をMichael受容体と共役付加させるプロモーターとして。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS02,GHS05,GHS07,GHS09
• シグナルワード: Danger
• 危険有害性情報: H250,H302,H314,H411
• 注意書き: P231 + P232 - P273 - P280 - P303 + P361 + P353 - P305 + P351 + P338 - P370 + P378
• 危険有害性の分類: Acute Tox. 4 Oral - Aquatic Chronic 2 - Eye Dam. 1 - Pyr. Liq. 1 - Skin Corr. 1A
• 保管分類コード: 4.2 - Pyrophoric and self-heating hazardous materials
• WGK: WGK 2
• 引火点(°F): 242.6 °F - closed cup
• 引火点(℃): 117 °C - closed cup
• 個人用保護具 (PPE): Faceshields, Gloves, Goggles, type ABEK (EN14387) respirator filter