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CRISPRライセンス供与

CRISPRの歴史:

2012年に発表されたCRISPR-Cas9に関する独創的な研究により、遺伝子編集分野への関心が爆発的に高まりました。Sigma-Aldrich®の科学者であるGreg DavisとFuqiang Chenは、CRISPR-Cas9により可能になったゲノム編集のパイオニアとして、CRISPR-Cas9がゲノム内の遺伝子または遺伝子断片の特定の位置を効率的に調整できる方法を示しました。特に相同性を標的とする修復などの自然DNA修復経路を利用したゲノム編集に対するこのアプローチは、例えば元のゲノムの正常な機能を維持しながら、より効果的な遺伝子およびCAR-T療法を可能にしたり、植物形質の発現効率を高めたりすることができます。本発明は、in vivoex vivoまたはin vitroのいずれかで真核細胞の染色体配列に外因性の核酸配列を組み込む方法を提供しました。

広範なCRISPR特許資産:

CRISPRのIPの全体像は複雑であり、すべての地域であらゆる権利を所有する単独の組織は存在しません。メルクの基本的発明および特許は、CRISPR-Cas9を用いた核酸の組み込みを対象としており、これは、(a) 遺伝子または細胞療法を開発する際の遺伝子の修正または無効化、または(b) 例えば植物において望ましい形質を産生するための遺伝子の追加のための遺伝子編集や、その他多くの用途に使用できます。

Sigma-Aldrich Co. LLCは、以下の地域において、国際出願番号PCT/US2013/073307に由来するCRISPRベースの真核生物ゲノム編集アプリケーションに対する特許を含む、55以上の特許を取得しています。

  • 欧州
  • 米国
  • オーストラリア
  • カナダ
  • シンガポール
  • 韓国
  • イスラエル
  • 中国

また、ブラジル、インド、日本において、CRISPRを介した挿入法に関して特許出願中です。

特許マップはこちら

CRISPRを介した外来DNA分子の真核生物染色体への組み込みに関する基本特許に加えて、以下の方法および組成物も特許の対象としています。

  • ドナー組み込みの改善
  • HDR(相同組換え修復)エンハンサー
  • ペアードニッカーゼ(遺伝子のノックインとノックアウトの特異性を高める)
  • 核酸検出
  • Proxy-CRISPR(2つ目の不活性型Casヌクレアーゼを使用して切断部位付近のクロマチンを開き、ゲノム編集の効率と特異性を高める)
  • CRISPR-Chrom(クロマチン調節ペプチドをCasヌクレアーゼに融合させてクロマチンを開き、ゲノムへのアクセスを増加させ、効率と活性を向上させる)
  • クロマチン破壊ペプチド
  • 新規CRISPRシステム(代替PAM)
  • 高フィデリティ PURedit™ Cas9ヌクレアーゼ

Sigma-Aldrich® CRISPR特許資産のライセンス供与:

当社は、業界をリードする企業として、CRISPRなどの革新的なゲノム編集ツールや技術を開発し、それらがゲノム創薬につながるよう推進しています。これにより、患者や植物工学に利益をもたらし、世界の人口をより良好に維持できることが期待されます。

しかし、単独の組織が遺伝子編集の研究開発に関してあらゆる手段を追求できるわけではないことも認識しています。そのため、私たちは、CRISPRの特許資産をライセンス契約できるようにし、この基盤技術が広く活用されることに注力し、その結果として科学の発展が成功する可能性を最大限に高められるようにしています。この目的のために、以下を実施します。

  • ゲノム編集用のツールや試薬の販売を希望する企業に対して、CRISPRのIPを非独占的にライセンス供与します
  • CRISPRのIPとゲノム編集方法を、学術界や非営利団体が自由に利用できるようにします
  • CRISPR統合技術のIPを、業界パートナーの営利目的の研究のために非独占的に広くライセンス供与します
  • 研究、生産、治療、および農業用途の利用可能性に基づき、非独占的、領域限定的または疾病もしくは特性指標限定的な商用ライセンスを供与します
  • 技術が特定の細胞タイプにおいて正確な編集が安全かつ効果的に行えるレベルになるまで技術開発に必要な投資の水準を引き上げるために、必要に応じてヒト治療薬の独占的ライセンスの供与を検討します
  • その他の目的のために、CRISPRのIPライセンスを独占的にまたは非独占的にケースバイケースで積極的に供与します
  • Broad Instituteと提携して、内部研究の利用および研究ツールの開発・販売のために、両者のCRISPRの基本特許へのアクセスを簡素化するための枠組みを構築しました

Sigma-Aldrich®のラボから購入したCRISPR研究製品および製造用材料は、その製品がラベルライセンスおよび標準販売条件の範囲外で使用されない限り、Sigma-Aldrich®から追加のライセンスを取得する必要はありません。ライセンスで使用可能な分野は以下のとおりです。

  • 治療薬・細胞治療
  • 農業バイオテクノロジー
  • 動物の健康・飼育
  • 産業バイオテクノロジー
  • バイオ生産
  • 培養肉
  • 内部研究使用
  • 研究用ツール・製品・サービス
  • 診断薬
  • 学術研究

これまでに、Promega社genOway社Evotec社Horizon Discovery社(Perkin Elmer社)、Abcam社、Integrated DNA Technologies社、Life Technologies社(ThermoFisher社)、Cellecta社BetterSeeds社PanCELLa社Takara Bio社をはじめとする多くの組織に対して、CRISPRの基本特許をライセンス供与してきました。

ライセンスに関するお問い合わせ:

この基本プラットフォーム技術へのアクセスを可能にするために、当社はCRISPR特許資産のライセンスを営利団体と非営利団体の両方に供与しています。当社のIPに関してご質問等ございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。以下のフォームに必要事項を記入し、送信してください。

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