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Merck

核酸ゲル電気泳動法

アガロースゲルを使用するDNA電気泳動法

核酸ゲル電気泳動法は、DNAやRNA断片をサイズと電荷に基づいて分離、同定、精製する分子生物学的技術の1つです。この技術では、電場をかけることによって負に荷電した核酸をアガロースまたはポリアクリルアミドゲルマトリックスを通して移動させ、DNA/RNA分子を分離します。  

ゲルマトリックスは分子ふるいとして機能し、短い分子のほうが長い分子よりもより速くゲルの孔を通って移動することができます。 

  • アガロースゲルはDNAとRNAの電気泳動で一般的に使用されており、標準的な電気泳動法を用いて50~50,000塩基対(bp)までの範囲のDNA断片を相互に分離することができます。
  • ポリアクリルアミドゲルの適用範囲はこれよりも小さく、500 bp未満のDNA断片の分解能がきわめて高いのが特徴です。
  • どちらのゲルも、タンパク質‐核酸相互作用の解析法として知られている電気泳動移動度シフト法(EMSA)への適用が可能です。 

電気泳動により分離されたDNAとRNA分子は、染色またはUV光により可視化し、ゲルから抽出/精製し、転写してブロッティングを行います。これらの方法は、クローニング、PCR、質量分析法、次世代シーケンシング(NGS)、ノーザンおよびサザンブロッティングなどのアプリケーションへ向けたサンプル調製法として広く用いられています。


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