コンテンツへスキップ
Merck
ホームポリメラーゼ連鎖反応のアプリケーションオリゴヌクレオチドに関するよくあるお問い合わせ

オリゴヌクレオチドに関するよくあるお問い合わせ

オリゴヌクレオチドは、遺伝子検査、研究および法医学で使用される短いDNAまたはRNA分子です。カスタムオリゴは、ホスホロアミダイト法によって合成されます。

カスタマーサービスおよびテクニカルサービスはお客様からのオリゴヌクレオチドに関するご質問に喜んでお答えしますが、こちらによくあるお問い合わせと回答をまとめていますので、まずはご確認ください。



オリゴデザイン

カスタムオリゴのデザインサポートは可能ですか?

はい、可能です。オンラインツールOligoArchitect™を使用して、お客様自身でリアルタイムPCR / qPCRプライマー・プローブをデザインすることができます。同様に、リクエストフォームを使用して、テクニカルサービスによる無料のデザイン相談を依頼することもできます。

デザイン数が多い場合は、バイオインフォマティクスグループがサポートします。対応可否のレビューおよび見積りについては、customjp.ts@merckgroup.comまでお問い合わせください。

適切なプローブタイプを選択するにはどのようにすればよいですか?

技術資料最適なカスタムqPCRプローブの選択をご覧ください。ご不明点がある場合は、テクニカルサービス(customjp.ts@merckgroup.com)までお問い合わせください。

オリゴ合成

オリゴヌクレオチドはどのように合成するのですか?

オリゴヌクレオチドはホスホロアミダイト法によって合成されます。合成法の詳細については、技術資料DNAオリゴヌクレオチド合成をご覧ください。

オリゴの長さ

注文可能な最長の鎖長はどのくらいですか?

標準的なDNAオリゴは120塩基まで提供可能です。ただし、ロングオリゴ(標準的なDNAオリゴと比べて仕様に制限があります)は180塩基まで提供可能です。詳細については、技術資料ロングオリゴをご覧ください。

注文可能な最短の鎖長はどのくらいですか?

標準的なDNAオリゴは6塩基から提供可能です。6塩基未満のオリゴが必要な場合、対応可否についてはcustomjp.ts@merckgroup.comまでお問い合わせください。

カスタム修飾

オリゴヌクレオチドの5’末端または3’末端にリン酸をつけることはできますか?

オリゴヌクレオチドはすべて、各末端の水酸基(ヒドロキシ基)を用いて合成されますが、両末端にリン酸を追加することもできます。注文のためのオンライン注文コンフィギュレーターまたはEメールの注文テンプレートに、この配列修飾を追記してください。リン酸のコードは[Phos]で、配列は以下のとおりです。

[Phos]ACGTACGTACGTACGT[Phos]

対応可能な修飾にはどのようなものがありますか?

カテゴリー(蛍光、付着、結合、スペーサー、アナログ、挿入、アンチセンスおよびホスホロチオエート)別の利用可能な標準的修飾については、カスタムDNAオリゴの修飾ページをご覧ください。必要な修飾が記載されていない場合でも、CPG、ホスホロアミダイト、またはNHSエステルのような市販されているものであれば、利用できる可能性があります。

市販されていない場合、修飾物質を原材料として製造できる可能性があります(実行可能性について、必要な情報を添えてcustomjp.ts@merckgroup.comまでお問い合わせください。)。

配列をデザインするとき、どの位置に修飾を入れるべきでしょうか?

適用したい修飾とアプリケーションの要件によって異なります。例えば、qPCRプローブを使用する場合には、一般的に5’末端へのリポーターダイと3’末端へのクエンチャーが用いられ、依頼される頻度が最も高く、それらは良く機能します。一方で、さまざまな理由から配列内部のクエンチャーを依頼される場合もあります。そのような修飾も、ご要望次第で製造できる可能性があります。ATリッチ領域を有するターゲットなど短い配列が必要なqPCRプローブについては、LNA(Locked Nucleic Acidを内部に付加することができます。修飾配置に関するサポートが必要な場合は、テクニカルサービス(customjp.ts@merckgroup.com)までお問い合わせください。

知的財産権で保護されていない修飾にも対応可能ですか?

はい、可能です。商品化をご希望の場合、自由に取り扱いできる修飾が必要なことは想像できます。テクニカルサービス(customjp.ts@merckgroup.com)までお問い合わせください。代替品を決定します。

オリゴの純度

どのような精製法を利用できますか、また、それらの保証純度はどれくらいですか?

方法と保証純度は以下の通りです:脱塩(保証なし)、カートリッジ(保証なし、ただし完全長配列の65~80%が一般的)、RP-HPLC(逆相高速液体クロマトグラフィー、完全長配列の85%超)およびPAGE(ポリアクリルアミドゲル電気泳動法、完全長配列の95%超)。依頼される頻度は低いですが、IE-HPLC(イオン[具体的には陰イオン]-交換HPLC、保証純度についてはお問い合わせください)も行っています。最後に、NGSO(次世代シーケンシングオリゴ)も取り扱っています。NGSOは、クロスコンタミネーションを可能な限り最低レベルにするという目的で、独自のプロセスを用いて精製されたカスタムアダプターです。精製法の詳細については、技術資料オリゴヌクレオチド精製をご覧ください。

ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドの分析的HPLCクロマトグラムがブロードになるのはなぜですか?

硫黄が存在すると不斉中心α-リンが形成され、生じたジアステレオマーはクロマトグラフィーの溶出時間をわずかにシフトさせます。問題の詳細については、技術資料ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドのクロマトグラフィープロファイル分析をご覧ください。

オリゴの定量

どのように定量しますか?

次の方法を使用して、オリゴの定量を行っています:1) UV-Vis分光光度計を使用してA260値を測定します2) ランベルト・ベールの法則を用いて吸光度を濃度に換算します3) 濃度を通常の光学密度(OD)の単位に換算します。方法の詳細と計算例については、技術資料オリゴヌクレオチドの定量化をご覧ください。

0.2 µmolスケールで注文した場合、0.2 µmolのオリゴを受け取れますか?

いいえ、受け取れません。納品量は、合成スケールより少なくなるためです(合成スケールによる注文ではなく、ご希望のオリゴの量を指定して依頼できます)。これは、各塩基間のカップリング効率が100%未満であるためです。さらに、切断、脱保護および精製により、収量はさらに低下します(詳細については、技術資料DNAオリゴヌクレオチド合成の最後のセクション「収率」をご覧ください)。最低収量の保証については、標準的なDNAオリゴ製品をご参照ください。

オリゴの形態

容器(チューブ/プレートウェル)中に何の物質も見えないのはなぜですか?

別段の指定がない限り、すべてのオリゴヌクレオチドは乾燥した状態で提供します。チューブ/プレートに対して直角に光に当てると、容器の底の薄いフィルムまたは艶として物質が見える場合があります。輸送中に物質がはがれるという万が一の場合に備えて、キャップ/プレートマットを外す前に遠心分離を行うことをお勧めします。水またはバッファーに再懸濁し、A260を測定することにより、オリゴヌクレオチドの存在を確信できます。

品質管理

どのような品質管理法を使用していますか?

質量分析などさまざまな方法を使用しています。さらに、必要に応じてHPLC分析などを有償で実施することもできます。方法の詳細については、技術資料オリゴヌクレオチドの品質管理と品質保証をご覧ください。

ISO 9001/13485証明書のコピーをいただけますか?

はい、お渡しできます。オリゴヌクレオチドの品質登録のページからPDFをダウンロードできます。

オリゴサービス

オリゴヌクレオチドをアニーリングしてもらえますか?

はい、できます。対応可否のレビューおよび見積りについては、customjp.ts@merckgroup.comまでお問い合わせください。お客様自身でアニーリングを実施される場合は、オリゴヌクレオチドのアニーリングプロトコルもご覧ください。

オリゴの融解温度

融解温度(Tm)をどのように算出しますか?

15塩基以上の配列については、ネイバー法使用します。14塩基以下の配列については、基本的な方法(Marmur Doty式を応用したもの)を使用します。各方法の計算例の詳細については、技術資料オリゴヌクレオチドの融解温度をご覧ください。

技術データシート上の融解温度(Tm)は、なぜオンラインツールOligoArchitect™で算出した温度と異なるのですか?

OligoArchitect™はqPCRに合わせて最適化されていますが、私たちが生産システムで使用する方法はPCRに合わせて最適化されています。お客様がOligoArchitect™を使用して配列をデザインした場合、実験においてはそのTmを使用してください。OligoArchitect™を使用して配列をデザインせず、お客様のオリゴヌクレオチドをPCRで使用する場合は、技術データシートに記載されているTmを使用してください。

オリゴの取り扱い

100 µMのストック溶液はどのように調製するのですか?

簡略計算法は次の通りです:チューブラベル/技術データシートのnmolの数字を10倍すると、再懸濁液量(µL)になります(単位はマイクロリットル、再懸濁に必要な容量は技術データシートに記載されているため、この計算は実際には必要ありません)。長文式計算法と簡略計算法の詳細と計算例については、技術資料オリゴヌクレオチドの取扱いをご覧ください。

nmol(ナノモル)からµg(マイクログラム)への換算はどのようにするのですか?

この例では、長文式の次元解析を使用します。

  • オリゴヌクレオチド量を30 nmolと仮定
  • モル質量(分子量)を6766.5 g mol-1と仮定します。
オリゴの取り扱い

アミンで標識された配列にはどのように色素を結合させればよいですか?

NHS-エステル修飾物をコンジュゲートしてアミノ基標識オリゴヌクレオチドを作製するためのプロトコルをご覧ください。

チオールはどのように還元すればよいですか?

チオール修飾オリゴヌクレオチドのDDT還元プロトコルをご覧ください。

qPCRのMIQEガイドラインとはどのようなものですか、また、なぜそれに従う必要があるのでしょうか?

MIQEガイドラインは、実験の透明性を促進し、ラボ間の一貫性を確保し、科学文献の整合性を維持することを目的に、qPCR研究を標準化しようとする試みです。詳細およびダウンロード可能なチェックリストについては、技術資料MIQE – 定量的リアルタイムPCR実験の公開に関する最小限の情報をご覧ください。詳細については、qPCRおよびMIQEのセミナーシリーズもご覧ください。

オリゴの安定性

週末にオリゴヌクレオチドをラボの実験台に放置してしまいました。まだ使用可能でしょうか?

はい、使用可能です。乾燥状態またはTEバッファー中のオリゴヌクレオチドは、一般的に室温で3~6か月間安定しています。安定性の詳細は、技術資料オリゴヌクレオチドの取扱いをご覧ください。

推奨する保存条件を教えてください。

短期使用の場合はオリゴヌクレオチドを4℃(約1年間安定)、長期保存の場合は-20℃(約2年間安定)で保存することをお勧めします。オリゴヌクレオチドは、乾燥状態または溶液(水またはTEバッファー)中で、安定性に影響なく保存できます。安定性の詳細については、技術資料オリゴヌクレオチドの取扱いをご覧ください。

安全データシート

製品の安全データシートはありますか?

はい、あります。ただし、英語版のみとなります。PDFのダウンロードができる安全データシートのページをご覧ください。

一般事項

KiCqStart SYBR® グリーンプライマー、KiCqStart SYBR®グリーンプライマー遺伝子アレイ、およびKiCqStartプローブアッセイに関するFAQについては、各製品のFAQページをご覧ください。

その他に本ページに記載希望のFAQがございましたら、customjp.ts@merckgroup.comまでご連絡ください。

関連製品
Loading
ログインして続行

続きを確認するには、ログインするか、新規登録が必要です。

アカウントをお持ちではありませんか?