ラボ用濃縮デバイス
タンパク質濃縮用遠心式フィルターデバイス
遠心式限外ろ過デバイスは、遠心力を使って溶質や液体を半透過性メンブレンにゆっくりと通過させ、少~中量のサンプル中のタンパク質、抗体、その他の生物分子を素早く濃縮します。
Microcon® 遠心式フィルター
低吸着性Ultracel®再生セルロース(RC)またはBiomax® PESメンブレンと、1.5 mLチューブに対応可能な遠心機を使用して、ペプチド、タンパク質、ゲノムDNAの溶液を簡単かつ効率的に濃縮および脱塩できます。
- 0.5 mL以下のサンプル容量
- 希釈溶液でも95%を超える平均回収率
- 微小サンプルでも回収率を最大限にする逆遠心
- 標準マイクロチューブでろ過サンプルまたは濃縮サンプルを便利に保存
- 最大100倍の濃縮倍率
Ultrafree® 遠心式フィルター
Ultrafree®-MCおよびUltrafree®-CL遠心式フィルターは、水性サンプル、一部の溶剤サンプルから粒子および沈着物を除去します。これらの高速ろ過ユニットは、再現性の高いサンプル回収率を実現します。
- 0.5~2 mLのサンプル容量
- タンパク質・核酸溶液の清澄、ろ過および滅菌
- 高回収率のDurapore®(PVDF)・親水性PTFEメンブレン
- 5種類の孔径(0.1~5.0 µm)
- 滅菌・非滅菌の選択肢
- 迅速なろ過・高い再現性
Amicon™ Ultra遠心式タンパク質濃縮デバイス
Amicon™ Ultra遠心式フィルターは、希釈サンプルの場合でも限外ろ過により迅速にサンプルを処理し、高いサンプル回収率を実現します。Amicon™ Ultra遠心式フィルターは、繊細な下流のアプリケーションにとって、最も迅速で効率的な濃縮方法です。
- 0.5~15 mLのサンプル容量
- 低吸着性Ultracel®再生セルロース(RC)メンブレン、ポリブロピレン製ハウジングにより90%を超えるサンプル回収率を達成
- 短い処理時間(10~30分)
- デッドストップ技術で遠心による乾燥を防止
- 反転スピンにより、特に少量の希釈サンプルでも、ピペット操作エラーを起こすことなく、最大限のタンパク質回収率を達成
Centricon™ Plus-70遠心式フィルター
Centricon™ Plus-70遠心式フィルターは、15~70 mLの水溶性生体液の迅速な処理を目的として設計されました。Centricon™フィルターは、わずか25分ほどで最大70 mL溶液を350 µLまで濃縮できます。サンプルタイプ、初期サンプル量にもよりますが、サンプルは通常50倍~200倍に濃縮されます。これらのユニットは、透析や凍結乾燥、または析出技術における便利な代替手段です。
- 15~70 mLのサンプル容量
- 90%を超える標準回収率
- 低ホールドアップ量
- ポリプロビレン製ハウジングが結合を最小限に抑制
- 確実なデッドストップで遠心による乾燥を防止
- クロマトグラフィーカラム溶出液の濃縮・脱塩
- モノクローナル抗体の濃縮
- タンパク質または培養上清のウイルスの濃縮
- 組織ホモジネート・細胞溶解液の清澄化
大容量サンプル濃縮用撹拌式セル
撹拌式セルは、高流量加圧限外ろ過(pUF)を利用して大容量のサンプルを迅速に処理し、タンパク質、ウイルス粒子、その他の生物・環境サンプルを濃縮します。
Amicon™撹拌式セル
Amicon™撹拌式セルは、マクロ溶質濃度10%以下の溶液を高流量でろ過し、濃縮または脱塩およびその後の濃縮を同一ユニットで迅速に行えます。タンパク質濃縮では、限外ろ過セルに直接ガス圧が加えられます。メンブレンの公称分画分子量(NMWCO)を上回る溶質はセル内に留まり、水分とNMWCOを下回る溶質はセルを出てろ液に入ります。
- 50~400 mLのろ過が可能な3種のサイズ。オプションで800 mLの外付けリザーバーを購入すれば容量拡大が可能
- Ultracel® RC(再生セルロース)、Biomax® PES(ポリエーテルスルホン)、またはDurapore® PVDFメンブレン限外ろ過ディスクとともに使用
- タンパク質、酵素、抗体、ウイルスを含む高分子物質溶液を濃縮・透析ろ過・バッファー交換
- マグネティック撹拌子を用いた穏やかな撹拌により、濃度分極・剪断変性を最小化
- 撹拌式セルはすべてオートクレーブ滅菌が可能
- マクロ溶質濃度10%以下の溶液を高流量でろ過
耐溶剤性撹拌式セル
Millipore®耐溶剤性撹拌式セルは、ステンレススチールとホウ珪酸ガラスで構成され、溶剤との適合性が必要なアプリケーションに適しています。高圧下で300 mL以下のサンプルを濃縮または脱塩する迅速かつ効率的な方法を提供するよう設計されています。
- 75~300 mLのサンプル容量
- 有機溶媒に使用可能なタンパク質脱塩、精製、濃縮アプリケーション
- ホウ珪酸ガラスシリンダー・PTFE部品使用により、幅広く適合
- メンブレンを装着したまま、オートクレーブ可能
- 上部プレートが開くため、解体することなく内容物採取が可能
- 部品が少ないため洗浄・組立てが容易
臨床サンプルの濃縮
Centrifree® 遠心式フィルター
Centrifree®フィルターは、臨床検査機関を念頭に設計されています。これらのデバイスは、限外ろ過により、小容量(0.15~1.0 mL)の血清、血漿、その他の生物サンプル中のタンパク質結合した微小溶質から、迅速かつ効率よく分離します。希釈または生理学的pH、イオン組成、非結合型微小溶質濃度を変更することなく、数分で正確に分離することができます。これらのデバイスは、低吸着性の親水性メンブレンおよび可塑剤不使用O-リングを採用し、優れた回収率を実現します。
- 0.15~1.0 mLのサンプル容量
- 血清、血漿、その他の生物サンプル中の結合型微小溶質から分離
- 遊離型治療薬、テストステロン、チロキシンなどの測定
- 結合試験
- 新薬開発
- タンパク質除去
臨床サンプル用Minicon®静置型タンパク質濃縮デバイス
Minicon®濃縮デバイスは、非滅菌、使い捨てのマルチウェル限外ろ過デバイスであり、尿、脳脊髄液(CSF)、その他の生体液など臨床サンプルに含まれる高分子を濃縮するために設計されています。追加機器を必要とせず独立して使用できる、この濃縮デバイスは、後続検査の感度を向上させる前処理ステップとして世界中の研究者および臨床検査機関で使用されています。
- 2.5~5 mLの臨床サンプル容量
- 電気泳動や免疫電気泳動解析前の、尿、脳脊髄液中の異常や疾患の指標となるタンパク質(尿中のベンスジョーンズタンパク質など)濃度を増大させるためのサンプル濃縮
- 付属品不要の静置型濃縮デバイス
- 吸着材が限外ろ過メンブレンを通して溶媒・塩を吸収し、サンプルを濃縮
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