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Merck

細胞溶解試薬・エンハンサー

タンパク質の単離・精製には、細胞または組織サンプルの破壊および関連するタンパク質分画の抽出が必要です。標的タンパク質は、処理方法によっては、完全性と活性に影響を受けたり分解条件に曝されたりするおそれがあるため、この手順は重要です。私たちは、細胞溶解およびタンパク質抽出のためのさまざまな試薬と酵素を取り揃えており、特定の細胞型やアプリケーションニーズに合わせた選択肢を豊富に提供しています。 


RIPAバッファー

放射性免疫沈降アッセイ(RIPA)バッファーは、接着培養もしくは浮遊培養された哺乳類細胞を迅速に溶解し、タンパク質を可溶化させます。RIPAバッファーは、効率的な細胞溶解やタンパク質可溶化を可能にしながら、タンパク質分解と免疫反応および生物活性への干渉を防止します。また、非特異的タンパク質結合の相互作用を最小限に抑え、免疫沈降と分子プルダウンアッセイでの低バックグラウンドを確保します。

BugBusterタンパク質抽出試薬

BugBusterタンパク質抽出試薬は、非変性条件下のE. coliからのタンパク質抽出に最適化されています。 

BugBuster Master Mixは、BugBuster細菌タンパク質抽出試薬とBenzonase®ヌクレアーゼ、rLysozyme™溶液を混合したもので、これだけでタンパク質抽出と核酸分解が簡単に行えます。 

  • YeastBuster™タンパク質抽出試薬は、酵母培養液のタンパク質抽出に利用できます。 
  • CytoBuster™タンパク質抽出試薬は、昆虫細胞、哺乳類細胞の溶解およびタンパク質抽出に利用できます。 
  • NucBuster™試薬は、核タンパク質を簡単な2ステップのプロトコルによって30分未満で抽出できます。
  • PhosphoSafe™抽出試薬はホスファターゼ阻害剤を含有し、サンプルタンパク質のリン酸化状態を保護します。

CelLytic™溶解試薬

CelLytic™溶解試薬は、細胞や組織の種類、標的タンパク質の局在に基づき、非変性条件下での細胞タンパク質の溶解・抽出のために特別に調製されています。

PopCulture試薬

PopCulture試薬は、培地中の細胞から直接タンパク質を抽出可能で、遠心分離が不要になります。Insect PopCulture試薬は、無血清培地中の昆虫細胞を直接溶解するため、多くの小サンプルの発現スクリーニングに最適です。

エンハンサー:抽出酵素・その他の試薬

  • rLysozyme™溶液:細菌のペプチドグリカン層の結合を酵素的に切断して細胞壁を破壊し、溶解やスフェロプラストプレップを行えます。特にグラム陽性菌に有効です。
  • アクロモペプチダーゼ:溶菌性セリンプロテアーゼであり、リゾチームに耐性を示すグラム陽性菌の溶解に有用です。
  • Lyticase:酵母細胞壁のβ-グルカン層を酵素的に切断し、細胞内容物へのアクセスを可能にします。外層の分解により、溶解や形質転換のためのスフェロプラストプレップを容易にします。
  • キチナーゼ:キチン分解により真菌などの微生物において細胞壁分解が安全に実施されます。
  • 多重溶解混合物:MetaPolyzymeは6種類の酵素の混合物で、溶解が困難なサンプルに有用です。
  • DNAフリー溶解酵素:微生物のDNA汚染を受けやすい低バイオマスサンプルに有用です。
  • Benzonase®ヌクレアーゼ:あらゆる種類の核酸を分解してタンパク質抽出の効率を改善し、粘性とアッセイ干渉を低減し、正確なサンプル処理とより迅速なクロマトグラフィーを可能にします。Q&Aのページで詳細をご覧ください。
  • Lysonase™生物学的処理試薬:rLysozyme™溶液とBenzonase®ヌクレアーゼの便利な混合物で、ピペット操作手順を最低限にします。

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