タンパク質電気泳動用ゲル・バッファー
ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)、SDS-PAGEは、タンパク質の分離に使用される一般的な手法です。タンパク質ゲルは、手動でキャストするか、便利なプレキャストゲルとして購入することができます。ゲル中のアクリルアミドの割合はタンパク質バンドの分離に影響を及ぼしており、アクリルアミドの割合が高いほど低分子量タンパク質の分離に有用であり、アクリルアミドの割合が低いほど高分子量タンパク質のバンドの分離に有用です。グラジエントプレキャストゲルは、より幅広い分子量サイズに対応します。ハンドキャストゲル試薬、プレキャストゲル、ランニングバッファー粉末を、ラボのニーズに合わせてご利用いただけます。
mPAGE® Bis-Trisプレキャストゲル
mPAGE® Bis-Trisプレキャストゲルは、優れたタンパク質分離能を手頃な価格帯で提供します。mPAGE®ゲルはタンパク質バンドの分離能が高く、ランタイムが比較的短く、多量のサンプルにも適合しているため、mPAGE®プレキャストゲルはタンパク質研究に有用なツールになっています。
特長:
- リーズナブルなコストで論文レベルの高い分離能
- 一般的な電気泳動槽に適合
- 1ウェルあたり最大80 µL のサンプル
- 効率的な湿式・セミドライ式ウェスタンブロット転写
- 泳動時間を最大15分短縮
- 中性pHによりタンパク質修飾を防止
- 電気泳動後の処理中の破れを防止する耐久性
- Thermo/Invitrogen、Bio-Rad®などの一般的なゲルランニング装置および泳動槽との優れた適合性
mPAGE® TurboMix Bis-Trisゲルキャスティング溶液
mPAGE® TurboMix Bis-Trisキットおよび溶液を用いて、お客様のポリアクリルアミドゲルをキャスティングできます。mPAGE® TurboMix Bis-Trisゲルキャスティングキットは、プレミックスバッファーとアクリルアミド溶液をご用意することで、ハンドキャストゲルにありがちなゲル品質のばらつきや作製に要する時間を削減します。
特長:
- すぐに使用できるプレミックスアクリルアミドバッファーにより、手作業の調製時間を短縮
- 迅速なキャストプロトコルにより、分離ゲル、濃縮ゲルの同時重合が可能
- 中性pHランニング条件により、タンパク質の後修飾を削減し標準のTrisグリシンゲルよりシャープなバンドを実現
- 8~15%の必要なアクリルアミドゲル濃度までの希釈が容易であり、6~400 kDaのサイズのタンパク質を分離
- わずか20分の電気泳動
- キャストゲルの有効期間を延長(3~4週間、適切に保存された場合)
Bis-Trisゲル用ランニングバッファー
SDS-PAGEゲル用のランニングバッファーとして使用できるバッファーは、MESとMOPSの2種類です。MESはMOPSよりpKaが低いため、ランタイムが短縮されます。MESバッファーは低分子量のタンパク質の分離能が優れており、MOPSバッファーは高分子量での分離能が優れています。タンパク質ゲル電気泳動用のランニングバッファーを迅速かつ容易に調製するための、MESおよびMOPS SDSバッファー粉末を用意しています。
手動でのゲル注入のためのその他の試薬
PAGEおよびSDS-PAGEゲルは、アクリルアミド/ビスアクリルアミドと、TEMED、過硫酸アンモニウムを併用してゲルを重合させることにより、手動でキャストすることができます。試薬を調製・混合した後、2枚のガラス板の間に注ぎ重合させます。アクリルアミドおよびビスアクリルアミドは溶液中で神経毒であるため、直接触れないように注意が必要です。高純度TEMED、過硫酸アンモニウム、粉末または溶液形状のビスアクリルアミドおよびアクリルアミドを、ハンドキャストゲルにご利用いただけます。
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