L6529

リポポリサッカリド 大腸菌055:B5由来

γ-irradiated, BioXtra, suitable for cell culture

• 別名: LPS
• CAS番号: 93572-42-0
• EC Number: 297-473-0
• MDL番号: MFCD00164401
• UNSPSCコード: 12352211
• NACRES: NA.28

特性

• 由来生物: Escherichia coli (O55:B5)
• 品質水準: 300
• 無菌性: γ-irradiated
• 製品種目: BioXtra
• フォーム: lyophilized powder
• 精製方法: gel-filtration chromatography
• テクニック: cell culture | mammalian: suitable
• 不純物: <3% Protein (Lowry)
• 溶解性: H₂O: 5 mg/mL, faintly hazy to hazy
• 保管温度: 2-8°C

詳細

詳細

リポ多糖（LPS）は複雑な糖脂質であり、複数の成分からなります。腸内細菌科の E. coli等は、抗原性 O-多糖に連結した高度に保存されたリピド A を有します。疎水性のリピド A は最も外側の成分を形成し、内毒素性 LPS に起因する生物学的特性に重要な役割を果たしています。短いコアオリゴ糖（コア OS）がリピド A に結合していることが見出されています。腸内細菌は、抗原性で反復構造を有する O-多糖（O-PS）がコア OS の遠位に結合し smooth 型 LPS を形成しています。E. coli の O-PS には、宿主の免疫系と相互作用する約 170 の異なる抗原が含まれます。E. coliのコア OS に関しては、K-12 および R1～R4 の異なる糖鎖構造が確認されています。

アプリケーション

Escherichia coli 055:B5 由来の LPS（リポ多糖）は下記に使用されています。

• サイトカイン分泌のためのヒト PBMC の刺激。
• p56 のリン酸化誘導のための、野生型胎児線維芽細胞および変異体の刺激
• 刺激後の壊死因子-α レベルおよび核因子-κB p65 活性の測定
• ハムスターリンパ球の in vitro刺激
• マウスマクロファージ細胞株研究における活性化樹状形態誘導

リポ多糖（LPS）類はグラム陰性細菌の細胞壁に特徴的な化合物です。LPSおよびそのリピド A 部分は、共通の病原体関連分子構造を認識する Toll 様受容体タンパク質ファミリー（PAMPs）の一員である Toll 様受容体 4（TLR4）により、自然免疫系細胞を刺激します。

生物化学的／生理学的作用

リポ多糖（LPS）はほとんどのグラム陰性細菌の外膜の主要構成成分です。免疫原性の高い抗原であり、可溶性抗原に対する免疫応答を向上させる能力を有しています。LPS は、細菌に免疫原性および内毒素性を付与します。ファージによる感染への耐性にも重要です。

再構成

リポポリサッカリドは、γ線照射処理を行った凍結乾燥粉末です。再構成するには、バイアル(1 mg)に滅菌平衡塩類溶液または組織培養液1 mLを添加し、粉末が溶解するまで穏やかに攪拌します。本製品を再構成後、滅菌平衡塩類溶液または組織培養液を使用して、望ましい使用濃度に希釈できます。

その他情報

お客様の研究に適したメルクの広範なリポ多糖を包括的に理解していただくために、ぜひメルクの炭水化物カテゴリーページをご覧ください。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS06
• シグナルワード: Danger
• 危険有害性情報: H300
• 注意書き: P264 - P270 - P301 + P310 - P405 - P501
• 危険有害性の分類: Acute Tox. 2 Oral
• 保管分類コード: 6.1A - Combustible acute toxic Cat. 1 and 2 / very toxic hazardous materials
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Gloves, type N95 (US)