D9533

デフェロキサミン メシル酸塩

≥92.5% (TLC), powder, iron-chelating agent

• 別名: DFX mesylate, DFOM, デスフェリオキサミン メシル酸塩, デフェロキサミン メタンスルホン酸塩
• 実験式（ヒル表記法）: C₂₅H₄₈N₆O₈ · CH₄O₃S
• CAS番号: 138-14-7
• 分子量: 656.79
• EC Number: 205-314-3
• MDL番号: MFCD00058605
• UNSPSCコード: 12352116
• PubChem Substance ID: 24894304
• NACRES: NA.32

特性

• 製品名: デフェロキサミン メシル酸塩, powder, ≥92.5% (TLC)
• 品質水準: 200
• アッセイ: ≥92.5% (TLC)
• フォーム: powder
• 色: white to off-white
• 溶解性: H₂O: 50 mg/mL
• 保管温度: −20°C
• SMILES記法: CS(O)(=O)=O.CC(=O)N(O)CCCCCNC(=O)CCC(=O)N(O)CCCCCNC(=O)CCC(=O)N(O)CCCCCN
• InChI: 1S/C25H48N6O8.CH4O3S/c1-21(32)29(37)18-9-3-6-16-27-22(33)12-14-25(36)31(39)20-10-4-7-17-28-23(34)11-13-24(35)30(38)19-8-2-5-15-26;1-5(2,3)4/h37-39H,2-20,26H2,1H3,(H,27,33)(H,28,34);1H3,(H,2,3,4)
• InChI Key: IDDIJAWJANBQLJ-UHFFFAOYSA-N

詳細

アプリケーション

デフェロキサミンメシル塩は、以下の用途で使用されています。

• 細胞を本品で処理し、細胞の生存率への影響および他の化合物との相互作用を評価するため（）
• アミロイド-β（Aβ）によって引き起こされるLipocalin 2（Lcn2）産生への影響を検討するため。（）
• 細菌培養における鉄飢餓を誘発するため。（）

生物化学的／生理学的作用

デフェロキサミンは、低酸素誘導因子1(HIF-1)を安定化させる低酸素模倣剤として使用されます。デフェロキサミンは、HIF-1を標的とするプロリルヒドロキシラーゼ(PHD)を分解して阻害することによって、HIF-1を安定させます。デフェロキサミンの阻害機構は、酵素活性に必要なPHDの活性部位に結合するFe²⁺のキレート化を介しているものと思われます。

細胞増殖やアポト-シスの研究によく用いられる鉄キレ-ト剤です。血管平滑筋細胞に対して in vitroおよびin vivoで抗増殖作用があり、細胞がG1期で停止することが示されています。p53の誘導も報告されてます。HL-60細胞で鉄をキレ-トすることによりアポト-シスを誘導します。1μM デフェロキサミン処理48時間後に、DNA断片化が認められました。わずか24時間の0.1μM デフェロキサミン処理で、アポト-シスが認められ、48時間までに核の崩壊が観察されました。いくつかの研究で、抗酸化特性を有し、H₂O₂-誘導性の障害から細胞を保護することが示されています。

細胞増殖やアポトーシスの研究にしばしば使用される鉄キレート剤。p53を誘発することも報告されています。

安全性情報

• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 2
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Gloves, type N95 (US)