D5758

ピロ炭酸ジエチル

96% (NT)

• 別名: DEP, DEPC, エトキシギ酸無水物, オキシジギ酸ジエチル, 二炭酸ジエチル
• 化学式: O(COOC₂H₅)₂
• CAS番号: 1609-47-8
• 分子量: 162.14
• Beilstein: 637031
• EC Number: 216-542-8
• MDL番号: MFCD00009106
• UNSPSCコード: 12352202
• PubChem Substance ID: 24893964
• NACRES: NA.77

特性

• 由来生物: synthetic (microbial fermentation/ cell culture)
• アッセイ: 96% (NT)
• フォーム: liquid
• 屈折率: n20/D 1.398 (lit.)
• bp: 93-94 °C/18 mmHg (lit.)
• 密度: 1.101 g/mL at 25 °C (lit.)
• 輸送温度: wet ice
• 保管温度: 2-8°C
• SMILES記法: CCOC(=O)OC(=O)OCC
• InChI: 1S/C6H10O5/c1-3-9-5(7)11-6(8)10-4-2/h3-4H2,1-2H3
• InChI Key: FFYPMLJYZAEMQB-UHFFFAOYSA-N

詳細

詳細

ジエチルピロカーボネート（DEPC）は、RNアーゼ酵素の不活化に使用するための薬品であり、湿気とpHに感受性があります。155°Cで分解し、水溶液中でエタノールと二酸化炭素を生成します。DEPCはまた、アンモニアにも感受性があり、発癌物質であるウレタンへと分解されます。

アプリケーション

ジエチルピロカーボネートは、RNアーゼによってRNAが分解されるリスクを低減させるために、PCR反応に使用する脱イオン水の処理に使用されています。また、異なる微生物から分離したトータルRNAを希釈するために、ドットブロットハイブリダイゼーションにも使用されます。

タンパク質のHis残基やTyr残基を修飾する試薬です。dsDNAでの構造破壊に用いる強力なプローブで、完全にまたは部分的にスタッキングしていない塩基と反応します。

生物化学的／生理学的作用

DEPCは強力なヌクレアーゼ阻害剤です。0.1％のDEPC溶液が、RNアーゼの不活化に使用されます。
骨格筋におけるリアノジン/Ca²⁺受容体チャンネルへのリアノジンの結合を、用量および時間依存的に阻害し、SR小胞のCa²⁺透過性を増加します。

約0.1%(v/v)で溶液中のRNaseを不活性化し、RNAを分解から保護します。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS07
• シグナルワード: Warning
• 危険有害性情報: H302
• 注意書き: P264 - P270 - P301 + P312 - P501
• 危険有害性の分類: Acute Tox. 4 Oral
• 保管分類コード: 10 - Combustible liquids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): 156.2 °F - closed cup
• 引火点(℃): 69 °C - closed cup
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Faceshields, Gloves, type ABEK (EN14387) respirator filter