C7268

キモスタチン

powder

• 別名: N-(N_α-カルボニル-Cpd-X-Phe-アール)-Phe (Cpd = カプレオミシジン) (カプレオミシジン = [S,S]-α-(2-イミノヘキサヒドロ-4-ピリミジル)グリシン)
• CAS番号: 9076-44-2
• MDL番号: MFCD00071059
• UNSPSCコード: 12352202
• PubChem Substance ID: 329775144
• NACRES: NA.77

特性

• 製品名: キモスタチン, microbial
• 由来生物: microbial
• フォーム: powder
• 溶解性: DMSO: 10 mM (Stock solutions stable for months at −20 °C.)
• 保管温度: −20°C
• SMILES記法: OC(C(NC(NC(C1NC(NCC1)=N)C([F,Cl,Br,I]C)=O)=O)CC2=CC=CC=C2)=O
• InChI Key: MRXDGVXSWIXTQL-HYHFHBMOSA-N

詳細

アプリケーション

キモスタチンは、リガンド間相互作用の評価に分子計算が有効である研究に使用されています。これらのリガンドには阻害剤と同族酵素なども（ドッキングモデルで）含まれています。キモスタチンは、抗ウィルス剤開発のターゲットとして魅力的なノロウィルスプロテアーゼの研究でも使用されています。

生物化学的／生理学的作用

キモスタチンはキモトリプシン、パパイン、キモトリプシン様セリンプロテイナーゼ、カテプシンA、B、C、B、H、Lといったリソソームシステインプロテイナーゼなど、多くのプロテアーゼの強力なインヒビターです。ヒト白血球エラスターゼに対しては弱い阻害性を示します。最終濃度100～200 μg/mL(10～100 μM)で効果があります。キモスタチンは植物抽出物用のプロテアーゼインヒビターカクテルの成分としてよく用いられています。

リソソームプロテイナーゼのカテプシンBと、可溶性のCa²⁺-活性化プロテイナーゼを阻害します多くの幼弱な植物組織がキモスタチン感受性のセリンプロテアーゼを発現します。

その他情報

A(主成分)、B、Cが含まれています。A: X=Leu; B: X=Val; C: X=Ile
キモスタチンA MW = 607.7
キモスタチンB MW = 593.7
キモスタチンC MW = 607.7

調製ノート

氷酢酸を用いた溶解性試験では10 mg/mLで透明な溶液が得られますが、通常無色のものが黄色になることもあります。DMSOにも溶解することが報告されています。水と短鎖アルコールにわずかに溶けますが、酢酸エチル、酢酸ブチル、エーテル、ヘキサンおよび石油エーテルには溶けません。DMSOでストック溶液(10 mM)を調製でき、これは-20°Cで数ヵ月安定しています。ストック溶液は0.1 M HClでも調製することができます。希釈液(10～100 μM)は末端アルデヒドが酸化するため、数時間しか安定していません。

安全性情報

• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Gloves, type N95 (US)