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Merck

17-10206

Sigma-Aldrich

LentiBrite GFP-チューブリンレンチウイルスバイオセンサー

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About This Item

UNSPSCコード:
12352207
eCl@ss:
34360190
NACRES:
NA.32

メーカー/製品名

Chemicon®
LentiBrite

品質水準

テクニック

cell based assay: suitable
immunocytochemistry: suitable
immunofluorescence: suitable
single cell analysis: suitable
transfection: suitable

UniProtアクセッション番号

検出方法

fluorometric

輸送温度

dry ice

詳細

Nature Methodsのメルクのアプリケーションノートをお読みください!
http://www.nature.com/app_notes/nmeth/2012/121007/pdf/an8620.pdf
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メルクのLentiBriteレンチウイルスバイオセンサーの利点の詳細はこちらをクリックしてください

バイオセンサーは、特定のタンパク質の有無や、細胞の生存状態におけるそのタンパク質の細胞内での位置を検出するために使用できます。蛍光顕微鏡法またはタイムラプスビデオ撮影によって細胞内の目的タンパク質を可視化する手段としては、多くの場合、蛍光タグが必要です。破壊せずに生きている細胞を可視化することで、研究者は細胞の状態をリアルタイムで観察することができます。

レンチウイルスベクター系は、遺伝子産物を細胞に導入するために使用される一般的な研究ツールです。レンチウイルストランスフェクションには、分裂細胞および非分裂細胞のトランスフェクション効率が高いこと、導入遺伝子の長期安定発現、および低い免疫原性といった、ウイルス以外の方法(化学物質に基づくトランスフェクションなど)を上回る利点があります。

EMD Milliporeは、LentiBriteレンチウイルスバイオセンサーをご紹介しています。これは、生細胞およびin vitro解析においてさまざまな細胞/疾患状態下で可視化を行うための、オートファジー、アポトーシス、および細胞構造に関連する重要で基本的なタンパク質をコードするパッケージ済みのレンチウイルス粒子製品群です。
  • パッケージ済み、GFP、RFPを用いた蛍光タグ付き
  • 従来の化学ベースのトランスフェクション法やその他のウイルス以外のトランスフェクション法と比較してトランスフェクション効率が高い
  • 分裂細胞、非分裂細胞、および初代細胞または幹細胞などのトランスフェクションが困難な細胞にもトランスフェクト可能
  • 細胞機能を破壊しない

EMD MilliporeのLentiBrite GFP-α-チューブリンレンチウイルス粒子では明るい蛍光と正確な位置決定が得られ、トランスフェクトが困難な細胞タイプで微小管動態の生細胞解析が行えます。
微小管は、チューブリンサブユニットから構成される動的な細胞骨格線維であり、分裂期(紡錘体中)と間期に、キネシン・ダイニンを介して細胞内の積荷が運ばれるときの足場として中心的役割を果たします。 タキサンやビンカアルカロイドなどのいくつかの微小管結合薬ファミリーは、微小管の動態を阻害して細胞死を引き起こす、臨床的に有効な化学療法剤です。蛍光タンパク質で標識したチューブリンを発現する生細胞での微小管動態のイメージングは、微小管結合剤を理解するために大きく貢献してきました。
EMD MilliporeのLentiBrite GFP-α-チューブリンレンチウイルス粒子では、明るい蛍光と正確な位置決定が得られ、トランスフェクトが困難な細胞タイプで微小管動態の生細胞解析が行えます。

アプリケーション

蛍光顕微鏡イメージング:
HT-1080細胞をチャンバースライドにプレーティングし、MOI=20で24時間レンチウイルス粒子を形質導入しました。 培地交換後、さらに48時間インキュベートして、細胞をホルムアルデヒドで固定しマウントしました。 油浸広視野蛍光顕微鏡により画像を取得しました。 GFP-チューブリンは主に細胞質で原線維のシグナルを示しました。 目に見える紡錘体装置の形成により、有糸分裂細胞を可視化できます。

免疫細胞化学的比較およびモジュレーター分析:
(データシートの図2参照)
図1と同様に、HT-1080細胞をチャンバースライドにプレーティングし、MOI=20で24時間レンチウイルス粒子を形質導入しました。 培地交換後、さらに48時間インキュベートした後で、細胞を未処理のままにするか、1 µMパクリタキセル(PTX、微小管安定化剤)を添加して4時間インキュベートするか、あるいは25 µMノコダゾール(NZL、微小管脱重合剤)を添加して4時間インキュベートしました。 PTX処理細胞は円形になり、チューブリン「バンドル」の形成を示すのに対し、NZLは原線維チューブリン構造を消失させます。 α-チューブリンに対するモノクローナル抗体を用いた同じ視野の免疫細胞染色(赤)から、GFPタンパク質(緑)と同様な発現パターンを示すことが示されています。

トランスフェクトが困難な細胞タイプ:
(データシートの図3参照)
初代細胞タイプのHUVECまたはHuMSCをチャンバースライドにプレーティングし、MOI=40で24時間レンチウイルス粒子を形質導入しました。 細胞を未処理のままにするか、または濃度1 µMの微小管安定化剤パクリタキセルで4時間処理しました。

最適な蛍光の可視化を行うには、最適な生細胞解析のために、トランスフェクション/感染後24~48時間以内に標的発現レベルを解析することをお勧めします。特にトランスフェクトが困難な細胞株では蛍光強度が経時的に低下する可能性があるためです。感染細胞は、トランスフェクション/感染が成功した後に凍結させ、培養時に解凍して、24~48時間を超えて陽性蛍光発現を維持することができます。 蛍光発現の長さと強さは細胞株によって異なります。トランスフェクトが困難な細胞株では高いMOIが必要な場合があります。
研究カテゴリー
細胞構造
研究サブカテゴリー
細胞骨格

構成

TagGFP2-チューブリンレンチウイルス:
25 µLの最低3 x 10E8感染単位(IFU)/mLのレンチウイルス粒子1バイアル。
ロットに固有の力価情報については、データシートの製品規格のロットに固有の「ウイルス力価」をご覧ください。


プロモーター
EF-1(伸長因子-1)

感染多重度(MOI)
MOI = 感染させた細胞数に対する感染性レンチウイルス粒子数(IFU)の比
高い形質導入効率およびシグナル強度を達成するための典型的なMOI値は、20~40の範囲です。 この目標に対して、一部の細胞タイプはより低いMOIを必要とする場合があり(例、HT-1080、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC))、一方で高いMOIを必要とするものもあります(例、HeLa、ヒト間葉系幹細胞(HuMSC)、U2OS)。
注:望ましい形質導入効率およびシグナル強度を達成するために、各細胞型およびレンチウイルス標的について、お客様がMOIを調整し最適化してください。

品質

HT-1080細胞の形質導入により評価されており、 形質導入効率の評価のため蛍光イメージングを行っています。

物理的形状

PEG沈殿

保管および安定性

保存と取り扱い
レンチウイルスは、-80°Cで保存すると受領日から少なくとも4か月安定です。 最初に解凍した後は、直ちに氷上に置き、ワーキングアリコートとして-80°Cで凍結してください。 凍結アリコートは少なくとも2か月保存できます。 さらに凍結/融解を行うとウイルス力価および形質導入効率が低下する場合があります。

安全性に関する重要な注意
本品で提供される第3世代ベクターなどの複製能欠損レンチウイルスベクターは、 ヒトや動物で疾患を引き起こすことは知られていません。 しかし、レンチウイルスは宿主細胞のゲノムに組み込まれる可能性があるため、幾分、挿入変異誘発のリスクがあります。 物質はリスクグループ2であるため、BSL2の管理下で取り扱ってください。 レンチウイルスベクターのバイオセーフティに関する詳細な考察は、以下に示されています。Pauwels, K. et al. (2009). State-of-the-art lentiviral vectors for research use: Risk assessment and biosafety recommendations. Curr. Gene Ther. 9:459-474.

法的情報

CHEMICON is a registered trademark of Merck KGaA, Darmstadt, Germany

保管分類コード

10 - Combustible liquids

WGK

WGK 2


適用法令

試験研究用途を考慮した関連法令を主に挙げております。化学物質以外については、一部の情報のみ提供しています。 製品を安全かつ合法的に使用することは、使用者の義務です。最新情報により修正される場合があります。WEBの反映には時間を要することがあるため、適宜SDSをご参照ください。

Jan Code

17-10206:


試験成績書(COA)

製品のロット番号・バッチ番号を入力して、試験成績書(COA) を検索できます。ロット番号・バッチ番号は、製品ラベルに「Lot」または「Batch」に続いて記載されています。

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資料

High titer lentiviral particles including beta-actin, alpha-tubulin and vimentin used for live cell analysis of cytoskeleton structure proteins.

ライフサイエンス、有機合成、材料科学、クロマトグラフィー、分析など、あらゆる分野の研究に経験のあるメンバーがおります。.

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