T9265

甲状腺刺激ホルモン ヒト下垂体由来

lyophilized powder, ≥6.2 IU/mg (immunoassay, non-sterile)

• 別名: hTSH, TSH, 甲状腺刺激ホルモン
• CAS番号: 9002-71-5
• MDL番号: MFCD00132432
• UNSPSCコード: 51111800
• NACRES: NA.32

特性

• 由来生物: human pituitary glands
• 品質水準: 200
• 無菌性: non-sterile
• フォーム: lyophilized powder
• 比活性: ≥6.2 IU/mg (immunoassay, non-sterile)
• 保管条件: (Keep container tightly closed in a dry and well-ventilated place)
• テクニック: cell culture | mammalian: suitable
• 不純物: HIV Antibodies; Antibody to HCV; Antibody to HBV or Presence of HBSAG, tested negative
• UniProtアクセッション番号: P01222; P16473
• 輸送温度: ambient
• 保管温度: 2-8°C
• 遺伝子情報: human ... TSHB(7252) , TSHR(7253)

詳細

詳細

研究分野：細胞シグナリング

サイロトロピックホルモンすなわち甲状腺刺激ホルモン（TSH）は、糖タンパク質ホルモンファミリーに属します。下垂体前葉の甲状腺刺激ホルモン分泌細胞はTSHを産生し、分泌顆粒内に貯蔵します。2つのサブユニットαおよびβが非共有結合的に結合したヘテロ二量体から成ります。

アプリケーション

ヒト下垂体由来甲状腺刺激ホルモンは、成熟を刺激するための胎児甲状腺オルガノイド培養培地のサプリメントとして使用されています。また、初代細胞培養の培地サプリメントとしても使用でき、さらにヒト甲状腺腫瘍細胞のエストロゲン媒介性増殖刺激の分子メカニズムを調べるために使用されます。

生物化学的／生理学的作用

2本鎖の糖タンパクホルモンです。α鎖に活性はなく、生物学的な特性はβ鎖に起因しています。甲状腺のアデニル酸シクラ-ゼを活性化し、ヨウ素の取り込みやチロキシンの合成および放出を刺激します。甲状腺腫誘発物質。

小児の場合、甲状腺ホルモンは正常な認知と神経発達に不可欠です。甲状腺刺激ホルモン（TSH）検査は、主に甲状腺機能の診断に用いられます。

本製品は、甲状腺がん細胞株において血管内皮増殖因子（VEGF）分泌と血管新生を増強します。TSHにより活性化されたTSHは、環状アデノシン3′,5′-一リン酸（cAMP）経路（Gsaを介して）およびホスホイノシトール／カルシウム（IP/Ca2+、Gqを介して）セカンドメッセンジャーシグナル伝達経路をGsタンパク質とGq G-タンパク質と相互作用することにより活性化します。成熟脂肪細胞では、TSHは、細胞外シグナル制御キナーゼ／p42／p44（ERK1/2)およびC-Jun N-末端キナーゼ（JNK）のプロテインキナーゼA（PKA）依存性リン酸化の活性化を通して脂肪酸合成酵素（FASN）発現を阻害することにより、脂質代謝を助けます。

包装

包装サイズはホルモン量を基準にしています。

物理的形状

ホルモンとともに約0.1 mLの0.05 Mリン酸バッファ-(pH 7.4)由来の塩が含まれています。

安全性情報

• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 1
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable