T7915

チオレドキシンレダクターゼ 大腸菌由来

ammonium sulfate suspension, >25 units/mg protein (Bradford)

• 別名: NADPH:酸化型チオレドキシンオキシドレダクターゼ
• CAS番号: 9074-14-0
• Enzyme Commission number: 1.8.1.9 (BRENDA, IUBMB)
• MDL番号: MFCD00678149
• UNSPSCコード: 12352204
• NACRES: NA.32

特性

• 由来生物: Escherichia coli
• 品質水準: 200
• フォーム: ammonium sulfate suspension
• 比活性: >25 units/mg protein (Bradford)
• 分子量: 70 kDa
• テクニック: activity assay: suitable
• UniProtアクセッション番号: P0A9P4
• 保管温度: 2-8°C
• 遺伝子情報: Escherichia coli K12 ... trxB(949054)

詳細

詳細

研究領域：細胞シグナル伝達
チオレドキシンレダクターゼ（TrxR）は、セレニウム含有ピリジンヌクレオチドジスルフィドオキシドレダクターゼのファミリーに属します。

アプリケーション

Escherichia coli 由来のチオレドキシン還元酵素は、Cys ベースのチオールペルオキシダーゼのペルオキシダーゼ活性を評価するための、ペルオキシダーゼ結合チオレドキシン系アッセイに使用することができます。Escherichia coli 由来のチオレドキシン還元酵素は、以下に使用されています：

• His6-Ahp1p の酵素活性の測定に。
• TXN 依存性活性アッセイを応用した C. elegans TRXR の測定に。
• 有機過酸化物耐性 R 遺伝子（OhrR）の生物学的還元システムの調査に。
• オーラノフィンの抗菌特性をテストするための酵素標的として。
• チオレドキシン還元酵素活性およびペルオキシレドキシンアッセイにおいて。
• ヒト肝細胞におけるチオレドキシン還元酵素のアップレギュレーションにおけるブロッコリースプラウト抽出物とセレンの相乗効果を試験するために。

そのため、Escherichia coli（大腸菌）由来のチオレドキシンレダクターゼは、チオレドキシンレダクターゼ活性およびペルオキシレドキシンアッセイに使用されています。
また、ヒト肝細胞におけるチオレドキシンレダクターゼのアップレギュレーション（発現増加）時のブロッコリー発芽抽出物とセレニウムとの間の相乗効果の研究にも使用されています。

生物化学的／生理学的作用

FADを含む酵素は、大腸菌のチオレドキシンから他のタンパク質への水素の転移に関与しており、強力なジスルフィド還元酵素系をもたらしています。

チオレドキシンレダクタ-ゼ(TrxR)はサブユニット当たり1分子のFADを含むNADPH依存性の酸化還元酵素であり、酸化されたチオレドキシン(Trx)の反応性ジスルフィド部位を還元します。 哺乳動物由来のイソ酵素の分子量は55~67 kDaであり、原核生物、植物や酵母が35 kDaであることと比べてばらつきがあります。哺乳類の酵素の基質特異性は原核生物の酵素よりもかなり幅広く、哺乳類およびE. coliのチオレドキシンを還元するとともに、亜セレン酸塩、リポ酸、脂質ヒドロペルオキシダ-ゼや過酸化水素などの非ジスルフィド基質も還元します。

チオレドキシンレダクターゼは、Cys-Ala-Thr-Cys配列内のFAD部分を使用することにより、NADPHから酵素のジスルフィド結合に還元当量を移動させるFAD含有酵素です。NADPHを使用して、Trx-S2をTrx-(SH)2に還元することもできます。

単位の定義

1ユニットは、(大腸菌E. coliのチオレドキシンとDTNBとを組み合わせたアッセイ系で測定する場合)pH 7.0、25°Cで412 nmの吸光度を1分間に1 mLあたり1.0増加させる量です。

物理的形状

pH 7.5の30 mM リン酸カリウムおよび2 mM EDTA含有の3.6 M(NH₄)₂SO₄懸濁液。

安全性情報

• 保管分類コード: 12 - Non Combustible Liquids
• WGK: WGK 1
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable