T0632

チオグリコール酸ナトリウム

≥96.5% (iodometric)

• 別名: チオグリコール酸 ナトリウム塩, メルカプト酢酸 ナトリウム塩
• 化学式: HSCH₂COONa
• CAS番号: 367-51-1
• 分子量: 114.10
• Beilstein: 4569109
• EC Number: 206-696-4
• MDL番号: MFCD00043386
• UNSPSCコード: 12352201
• PubChem Substance ID: 24899901
• NACRES: NA.25

特性

• 品質水準: 200
• アッセイ: ≥96.5% (iodometric)
• 形状: powder
• 色: white to off-white
• 有効pH範囲: 6.7 (20 °C, 100 g/L)
• mp: >300 °C (lit.)
• 溶解性: water: ~609.1 g/L at 20 °C (OECD Test Guideline 105)
• 保管温度: −20°C
• SMILES記法: [Na+].[O-]C(=O)CS
• InChI: 1S/C2H4O2S.Na/c3-2(4)1-5;/h5H,1H2,(H,3,4);/q;+1/p-1
• InChI Key: GNBVPFITFYNRCN-UHFFFAOYSA-M

詳細

アプリケーション

チオグリコール酸ナトリウムは下記の用途で使用されています：

• 増菌培地中の栄養補助剤として、またチオグリコール酸ナトリウムがArcobacter属に及ぼす影響の研究のため
• ジスルフィド架橋および早期の効力低下を低減するため、インフルエンザウイルスのヘマグルチニン製剤の添加剤として
• 電子顕微鏡法

生物化学的／生理学的作用

チオグリコール酸ナトリウムは培地の還元状態を維持するための細菌学的研究用の試薬として広く用いられています。チオグリコール酸塩はさらに、タンパク質のチオール基を還元状態に維持することによって酵素の失活を防ぎます。チオグリコール酸塩はin vivoで好中球およびマクロファージを誘発する炎症に関する研究で用いられます。

チオグリコール酸ナトリウムは還元剤として働き、嫌気性および微好気性細菌の増殖に適しています。

注意

室温では70%を超える濃度の水溶液中で1ヵ月当たり1～2%のチオグリコリドを形成する傾向がありますが、これは酸性またはアルカリ性にすると元の遊離化合物に加水分解されます。70%溶液は空気中で酸化しますが、しっかり密封すれば室温でも安定です。チオグリコール酸塩は保存中に純度が低下する可能性があります。空気を排除しても実質的に安定性は改善されません。

その他情報

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安全性情報

• ピクトグラム: GHS06,GHS05
• シグナルワード: Danger
• 危険有害性情報: H290,H301,H312,H317,H412
• 注意書き: P234 - P261 - P273 - P280 - P301 + P310 - P302 + P352 + P312
• 危険有害性の分類: Acute Tox. 3 Oral - Acute Tox. 4 Dermal - Aquatic Chronic 3 - Met. Corr. 1 - Skin Sens. 1B
• 保管分類コード: 6.1C - Combustible acute toxic Cat.3 / toxic compounds or compounds which causing chronic effects
• WGK: WGK 3
• 個人用保護具 (PPE): dust mask type N95 (US), Eyeshields, Gloves