S2876

スペルミン 四塩酸塩

powder or crystals, NMDA agonist/antagonist

• 別名: N,N′-ビス(3-アミノプロピル)-1,4-ブタンジアミン 四塩酸塩
• 実験式（ヒル表記法）: C₁₀H₂₆N₄ · 4HCl
• CAS番号: 306-67-2
• 分子量: 348.18
• Beilstein: 3911771
• EC Number: 206-189-8
• MDL番号: MFCD00012914
• UNSPSCコード: 12352200
• PubChem Substance ID: 24278007
• NACRES: NA.77

特性

• product name: スペルミン 四塩酸塩, powder or crystals
• 形状: powder or crystals
• 品質水準: 200
• mp: 310-311 °C (dec.) (lit.)
• 溶解性: water, high purity: 100 mg/ml
• 保管温度: room temp
• SMILES記法: Cl.Cl.Cl.Cl.NCCCNCCCCNCCCN
• InChI: 1S/C10H26N4.4ClH/c11-5-3-9-13-7-1-2-8-14-10-4-6-12;;;;/h13-14H,1-12H2;4*1H
• InChI Key: XLDKUDAXZWHPFH-UHFFFAOYSA-N
• 遺伝子情報: human ... GRIN1(2902)

詳細

アプリケーション

スペルミン四塩酸塩を使用して、新鮮凍結乳癌組織、唾液腺、腎および甲状腺腫瘍の保存組織、ならびにニワトリ赤血球からフローサイトメトリー分析用のDNAを沈殿させました。

低塩濃度のバッファ-水溶液からDNAを沈殿させる場合に使用されています。

生物化学的／生理学的作用

ポリアミンであるスペルミンは、スペルミジンに由来し、真核生物の細胞増殖に必要です。遺伝子発現調節因子として働き、DNA損傷を抑制し、フリーラジカルスカベンジャーとして作用することにより細胞を損傷から保護します。プロテオミクス研究では、スペルミンはDNA結合タンパク質の急速な結晶化を媒介します。

ポリアミン部位に対するNMDAの混合アゴニスト/アンタゴニストです。細胞の増殖、分化に対する役割や、神経型NOシンタ-ゼ(nNOS)の阻害作用が認められています。

ポリアミン部位に対するNMDAの混合アゴニスト/アンタゴニストです。高濃度(1 mM)では神経保護作用が観察されていますが、低濃度では神経毒性がみられます。ストリキニ-ネ非感受性のグリシン結合部位でアゴニスト効率を亢進します。細胞の増殖、分化に対する役割や、神経型NOシンタ-ゼ(nNOS)の阻害が認められています。

調製ノート

スペルミン四塩酸塩は、100 mg/mLの濃度において、澄明で無色～淡黄色の水溶液を生成します。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS07
• シグナルワード: Warning
• 危険有害性情報: H315,H319
• 注意書き: P264 - P280 - P302 + P352 - P305 + P351 + P338 - P332 + P313 - P337 + P313
• 危険有害性の分類: Eye Irrit. 2 - Skin Irrit. 2
• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): dust mask type N95 (US), Eyeshields, Gloves