ECM001

ヒトフィブロネクチン

recombinant, expressed in HEK 293 cells, lyophilized powder, suitable for cell culture

• 別名: フィブロネクチン 溶液 ヒト線維芽細胞由来, CIG, FN, 寒冷不溶性グロブリン
• MDL番号: MFCD00131062
• UNSPSCコード: 12352202
• NACRES: NA.75

特性

• 由来生物: human
• 品質水準: 200
• リコンビナント: expressed in HEK 293 cells
• 無菌性: sterile
• アッセイ: ≥95% (SDS-PAGE)
• 形状: lyophilized powder
• 分子量: 259.5 kDa (The protein migrates as a higher band on SDS-PAGE due to glycosylation.)
• 包装: pkg of 200 μg
• テクニック: cell culture | mammalian: suitable
• 不純物: ≤1 EU/μg endotoxin, tested
• 溶解性: water: soluble
• NCBIアクセッション番号: NM_212482.4
• UniProtアクセッション番号: P02751
• 輸送温度: ambient
• 保管温度: −20°C
• 遺伝子情報: human ... FN1(2335)

詳細

詳細

フィブロネクチン（FN）は、N-およびO-結合オリゴ糖として存在する炭水化物を5～9%含む糖タンパク質です。リガンド糖タンパク質ファミリーに属します。FN遺伝子は、ヒト染色体2q35に局在しています。FNは、血漿ベースの可溶性および細胞外マトリックス（ECM）ベースの不溶性の2つの主要なアイソフォームとして存在します。FNは多領域タンパク質であり、FNI、FNII、およびFNIIIのリピートでできています。また、フィブリン結合部位を有し、二量体として存在します。FN1遺伝子の選択的スプライシングにより、多くのアイソフォームが生成されます。遺伝子組換えヒトフィブロネクチンは、ヒト293細胞において算出分子量259.5 kDaの糖タンパク質として発現します。このタンパク質は、血清を用いずに、全ヒト製造システムを用いてヒト細胞で製造されます。このヒト細胞発現システムにより、ヒト様グリコシル化およびフォールディングが可能となり、しばしば培養時の本タンパク質の安定性を改善します。

アプリケーション

ヒトフィブロネクチンは血管内皮前駆細胞培養用の細胞培養プレートのコーティングに用いられています。また、膠芽腫細胞のin vitroマトリゲル浸潤アッセイで、Dulbecco改良イーグル培地（DMEM）の成分としても用いられています。

上皮細胞、間葉系細胞、神経細胞、線維芽細胞、神経堤細胞、内皮細胞。
1～5 μg/cm² または0.5～50 μg/mLで、細胞培養基層としての使用を推奨します。最適濃度は、用途または研究目的だけでなく、細胞の種類によっても異なります。

生物化学的／生理学的作用

フィブロネクチン（FN）は胚発生に不可欠であり、細胞接着および遊走機能を仲介します。上咽頭癌（NPC）におけるアポトーシスを仲介します。血漿FNは血栓症を制御します。FNはインテグリン受容体ファミリーのリガンドとして働き、コラーゲン、糖タンパク質、グリコサミノグリカンの結合部位を有します。FNI遺伝子の変異は、フィブロネクチンの可溶型と不溶性型の不均衡をもたらし、遺伝性腎疾患において糸球体への沈着や糸球体障害を引き起こします。FN1遺伝子のミスセンス変異は、骨異形成症である脊椎骨幹端異形成症に関連します。

特徴および利点

• Human-derived fibronectin
• Produced through recombinant expression in HEK 293 cells
• Low endotoxin levels
• Absence of bacterial contamination

物理的形状

CAPS緩衝生理食塩水を含む凍結乾燥粉末として供給されます。

アナリシスノート

遺伝子組換えヒトフィブロネクチンの生物学的活性を、固定化フィブロネクチンによるCHO細胞の接着の支持能を測定することにより、培養時に測定しました。

安全性情報

• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable