E6909

ECM Gel from Engelbreth-Holm-Swarm murine sarcoma

growth-factor reduced, without phenol red, liquid, BioReagent, suitable for cell culture

• 別名: GFR Basement Membrane Extract (BME)
• MDL番号: MFCD00283131
• UNSPSCコード: 12352207
• NACRES: NA.75

特性

• 品質水準: 200
• 製品種目: BioReagent
• フォーム: liquid
• 濃度: 7-9 mg/mL
• テクニック: cell culture | mammalian: suitable
• UniProtアクセッション番号: P02468; P02469; P10493; P19137; P43407; Q05793; Q61001; Q61092; Q61789
• 輸送温度: dry ice
• 保管温度: −20°C
• 遺伝子情報: mouse ... Hspg2(15530) , Lama1(16772) , Lama3(16774) , Lama5(16776) , Lamb1-1(16777) , Lamc1(226519) , Lamc2(16782) , Nid1(18073) , Sdc2(15529)

詳細

アプリケーション

ECMゲルは、上皮細胞、内皮細胞、筋肉細胞、神経細胞、腫瘍細胞に使用できます。

Engelbreth-Holm-Swarmマウス肉腫由来のECMゲルは、種々のグリオーマサブタイプおよびC2C12筋細胞の組織培養プレートのコーティングに用いられています。また、筋管の接着、成熟、生存を促進するスキャフォールドとしても用いられています。

生物化学的／生理学的作用

ECMゲルは、20～40℃になると熱活性型の重合を起こし、再構成基底膜を形成します。 PC12細胞は、このECMゲルの薄層上で増殖させると2日以内に神経突起形成を示します。

本製品の生産のために使用されたすべてのマウスコロニーは、複数の病原体について定期的に選別されています。LDEVについて検査され、陰性が確認されています。

構成

ECMは、タンパク質濃度が8～12mg/mLで、主成分としてラミニンを含み、さらにIV型コラーゲン、ヘパリン硫酸プロテオグリカン、エンタクチン、およびその他の微量成分を含むように調製されました。 コラーゲンIV型を添加することで、ECMゲルの重合が増強されます。
成長因子が減少するよう変更することにより、培地を管理し易くなり、結果をより良く解釈できるようになり、重合を増加させることが可能になります。 さらに、この培地には、一部の分析に干渉するフェノールレッドも含まれていません。

注意

長期間保存するには、製品を-20℃で保存してください。ECMゲルは、2～8℃で72時間まで保存できます。

調製ノート

この製品は、マウスのEHS肉腫 (Engelbreth-Holm-Swarm sarcoma) から調製され、クロロホルムで透析されます。 ゲルは使用前に2～8℃で一晩かけて解凍し、予め2～8℃に冷やしておいたプレートとピペットを用いてマルチウェルプレートに分注しなければなりません。ゲルに沈殿物が含まれていることがありますが、活性には影響しません。 また、2～8℃のダルベッコ変法イーグル培地を用いてゲルを2倍まで希釈することもきますが、希釈はゲルをプレートに分注する前に行わなければなりません。 この製品は、20℃において5分以内にゲル化します。長時間操作するためには、作業を10℃未満で行わなければなりません。細胞は、0.5mmの薄いゲル層の上部で培養することも、あるいは厚さ1mmの層の内部で培養することもできます。 細胞をゲル内部で培養する場合には、植菌する前に細胞を、推奨密度である3-4 x 10⁴細胞/mLになるようにゲルに添加します。 このゲルから細胞を分離するには、カルシウム、マグネシウム、EDTAをいずれも含まないPBS中の、濃度が0.6～2.4単位/mLのプロテアーゼを使用します。

安全性情報

• 保管分類コード: 10 - Combustible liquids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable