E2758

β-エストラジオール

BioReagent, powder, suitable for cell culture

• 別名: 1,3,5-エストラトリエン-3,17β-ジオール, 17β-エストラジオール, 3,17β-ジヒドロキシ-1,3,5(10)-エストラトリエン, ジヒドロフォリクリン
• 実験式（ヒル表記法）: C₁₈H₂₄O₂
• CAS番号: 50-28-2
• 分子量: 272.38
• Beilstein: 1914275
• EC Number: 200-023-8
• MDL番号: MFCD00003693
• UNSPSCコード: 12352209
• PubChem Substance ID: 24894483
• NACRES: NA.77

特性

• 由来生物: synthetic (organic)
• 品質水準: 200
• 製品種目: BioReagent
• アッセイ: ≥98% (HPLC)
• フォーム: powder
• テクニック: cell culture | mammalian: suitable; single cell analysis: suitable
• mp: 176-180 °C (lit.)
• 溶解性: ethanol: 50 mg/mL, clear, colorless
• 輸送温度: ambient
• 保管温度: room temp
• SMILES記法: O[C@H]1CC[C@@]2([H])[C@]3([H])CCC4=CC(O)=CC=C4[C@@]3([H])CC[C@@]21C
• InChI: 1S/C18H24O2/c1-18-9-8-14-13-5-3-12(19)10-11(13)2-4-15(14)16(18)6-7-17(18)20/h3,5,10,14-17,19-20H,2,4,6-9H2,1H3/t14-,15-,16+,17+,18+/m1/s1
• InChI Key: VOXZDWNPVJITMN-ZBRFXRBCSA-N
• 遺伝子情報: human ... ESR1(2099) , ESR2(2100) , ESRRA(2101) , ESRRB(2103) , GPER(2852) , SERPINA6(866) ; mouse ... Esr1(13982) , Esr2(13983) , Esrra(26379) ; rat ... Afp(24177) , Ar(24208) , Esr1(24890) , Esr2(25149) , Shbg(24775)

詳細

詳細

β-エストラジオールすなわち、エストラジオール-17β（E2）は、主に、卵巣内の大きな排卵前卵胞から分泌されます。また、エストラジオールは、コレステロールからde novo合成可能であり、アンドロゲンもコレステロールから合成されます。アンドロゲンが酵素アロマターゼ（P450arom）によって芳香族化され、β-エストラジオールが産生されます。

アプリケーション

β-エストラジオールは、以下の用途で使用されています：

• 哺乳類腫瘍細胞培養用のダルベッコ改変イーグル培地（DMEM）の成分として
• 神経保護作用検討用のエストロゲン様物質として
• 卵母細胞培養用の199培地の成分として

β-エストラジオールは、細胞の分化や形質転換（腫瘍形成能）の研究に使用されています。

生物化学的／生理学的作用

β-エストラジオール（E2）は、女性の主要な閉経前ホルモンで、男性の精子形成、精子成熟および運動性に重要です。培養骨髄幹細胞（BMSC）は、E2合成能を持っており、エストロゲン欠乏の治療に利用できる可能性があります。エストロゲン受容体（ER）αおよびERβを介した生理機能を仲介します。

閉経前に卵巣から分泌される主要なエストロゲンです。

閉経前に卵巣から分泌される主要なエストロゲンです。エストロゲンは、遺伝子転写によるタンパク合成を調節することにより、胚発生期や思春期におけるメス表現型の発達を誘導します。また、ゴナドトロピン産生を促すことにより排卵を誘発します。エストラジオールへの曝露は乳癌の発生率や増殖を増強します。

物理的形状

粉末は室温で保存できます。ストック溶液は分注して凍結保存してください。凍結融解の繰り返しは避けてください。

再構成

20 μg/mLのストック溶液を調製するには、β-エストラジオール1 mgに対して無水エタノール1 mLを添加し、穏やかに撹拌して溶解させます。滅菌培地49 mLを撹拌しながら加えます。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS08,GHS09
• シグナルワード: Danger
• 危険有害性情報: H351,H360FD,H362,H410
• 注意書き: P202 - P260 - P263 - P264 - P273 - P308 + P313
• 危険有害性の分類: Aquatic Acute 1 - Aquatic Chronic 1 - Carc. 2 - Lact. - Repr. 1A
• 保管分類コード: 6.1C - Combustible acute toxic Cat.3 / toxic compounds or compounds which causing chronic effects
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Gloves, type P3 (EN 143) respirator cartridges