339202

ニオブ(V)エトキシド

99.95% trace metals basis

• 別名: NbOEt, ニオビウムエタノレート, ニオビウムエチレート, ニオビウムペンタエトキシド, ペンタエトキシニオビウム
• 化学式: Nb(OCH₂CH₃)₅
• CAS番号: 3236-82-6
• 分子量: 318.21
• Beilstein: 3678883
• EC Number: 221-795-2
• MDL番号: MFCD00015122
• UNSPSCコード: 12352103
• PubChem Substance ID: 24860621
• NACRES: NA.23

特性

• アッセイ: 99.95% trace metals basis
• フォーム: liquid
• 反応適合性: core: niobium
• 屈折率: n20/D 1.516 (lit.)
• bp: 142 °C/0.1 mmHg (lit.)
• mp: 5-6 °C (lit.)
• 密度: 1.268 g/mL at 25 °C (lit.)
• SMILES記法: CCO[Nb](OCC)(OCC)(OCC)OCC
• InChI: 1S/5C2H5O.Nb/c5*1-2-3;/h5*2H2,1H3;/q5*-1;+5
• InChI Key: ZTILUDNICMILKJ-UHFFFAOYSA-N

詳細

詳細

ニオブ(V)エトキシドは、溶液中で二量体化してNb₂(OEt)₁₀分子を形成する有機金属化合物です。室温では無色の液体で、一部の有機溶媒と混和しますが、容易に加水分解します。ニオブ(V)エトキシドは5°Cで凍結し、0.1mmHgでは142°Cで沸騰します。導電性添加剤として塩化テトラエチルアンモニウム（TEAC）の存在下で、ニオブ板およびステンレス鋼電極とエタノールの電気化学反応により合成できます。

アプリケーション

ニオブ(V)エトキシドは、酸化ニオブ（Nb₂O₅、NaNbO₃およびTiNb₂O₇など）の合成前駆体です。ニオブ(V)エトキシドは、ゾルゲル処理やエレクトロスピニングなど、コロイド溶液ベースの合成で一般に使用されます。これらの化学反応により、研究者らは微細構造を制御して、ゲル、ナノファイバー、ナノチューブ、およびマイクロスフェアを形成できます。 ニオブ(V)エトキシドは、金属酸化物（最も多いのはチタニア）にニオブをドープするため、他の金属アルコキシドにも一般に添加されます。

ニオブ(V)エトキシドは沸点が低く、分解温度が低い（約325～350°C）ため、酸化ニオブの原子層堆積、化学気相成長および有機金属気相成長の前駆体としても使用されます。

また、色素増感太陽電池（DSSC）用のNbドープTiO₂光アノードを調製するドーパントとしても使用できます。Nbドープにより、TiO₂の伝導帯は低下し、TiO₂光アノードの電子注入および移動能力が向上します。これにより、DSSCの性能が大幅に向上します。

特徴および利点

ニオブ(V)エトキシドの純度と揮発性により、酸化ニオブの原子層堆積および化学気相成長に適した前駆体となります。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS02
• シグナルワード: Warning
• 危険有害性情報: H226
• 注意書き: P210 - P233 - P240 - P241 - P242 - P243
• 危険有害性の分類: Flam. Liq. 3
• 保管分類コード: 3 - Flammable liquids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): 96.8 °F - closed cup
• 引火点(℃): 36 °C - closed cup
• 個人用保護具 (PPE): Faceshields, Gloves, Goggles, type ABEK (EN14387) respirator filter