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xMAP® INTELLIFLEX システムによるマルチプレックス検出

新しいxMAP® INTELLIFLEXシステムとMILLIPLEX®アッセイの互換性、およびマルチプレックス検出データの再現性についてご確認ください。MILLIPLEX® Human Cytokine/Chemokine/Growth Factor Panel Aを用いて、Luminex® 200™システムとINTELLIFLEXシステムのLuminex® 200™モードでデータを取得しました。

xMAP® INTELLIFLEXシステム

新しいxMAP® INTELLIFLEXシステムでは、4つの異なるモードを柔軟に選択できます。標準のレーザー出力で検出ハードウェアを設定し、「Low PMT」または「High PMT」のオプションを選択できます。各オプションは、Luminex®システム(Luminex® 200™システムおよびFLEXMAP 3Dシステム)と同等の蛍光値になるよう設定されています。ここでは、xMAP® INTELLIFLEXシステムのLuminex® 200™モード(Low PMT)を使用してLuminex® 200™システムと比較しました。Luminex® 200™システムは、Luminex® 200™、Luminex® XYP™、Luminex® SD、xPONENTソフトウェア、PCで構成されます。

INTELLIFLEXシステムは、xMAP® INTELLIFLEX-RUO、 Sheath Fluid PLUS、制御用INTELLIFLEXソフトウェアからなり、ソフトウェアはシステム内蔵PCにインストール済みです。xMAP® INTELLIFLEXシステムは、INTELLIFLEXソフトウェアで操作・コントロールします。このソフトウェアで、プレートのセットアップ、測定のモニタリング、データの可視化、解析のためのデータ出力などができます。直感的なインターフェースで、データを可視化しながら測定のモニタリングが可能です。システムの仕様については表1をご確認ください。

表1.xMAP® INTELLIFLEXシステム仕様

ここではMILLIPLEX® Human Cytokine/Chemokine/Growth Factor Panel Aを使用しました。これは48種類の免疫因子に対するマルチプレックスアッセイで、サイトカイン、ケモカイン、成長因子の研究に最も汎用性の高いパネルです。本パネルは、Luminex®テクノロジーを用いて、ヒト血清、血漿、細胞培養サンプル中の最大48種類のバイオマーカーを同時に解析することができます。

方法

サンプル

健常者および敗血症患者サンプルを用いて、ベースラインおよび疾患状態のサイトカインレベルを測定しました。血清サンプルは、血液を少なくとも30分間凝固させた後、1,000 x gで10分間遠心分離しました。血清はすぐに測定するか、分注して-20℃またはそれ以下の温度で保存しました。凍結したサンプルは、使用前に完全に融解して、ボルテックスした後、遠心により不溶物質を除去しました。

イムノアッセイプロトコル

MILLIPLEX® Human Cytokine/Chemokine/Growth Factor Panel A((カタログ番号 HCYTA-60K-PX38)のプロトコルに従い、96ウェルプレートでアッセイを行いました。RANTESは測定しませんでした。

実験手順

96ウェルプレートにスタンダード、クオリティーコントロール(QC)、健常者(n=7)、敗血症患者(n=7)サンプルをすべてduplicateでセットしました。プレートの残り半分も同様にセットしました。プレートの各半分 (48 ウェル)を Luminex® 200™システムとxMAP® INTELLIFLEXシステムで測定しました。

以下の手順で行いました。

  • 96ウェルプレートを200μLのWash BufferでPrewetし、デカントで溶液を除去
  • 25 µLのスタンダードまたはサンプル(血清、血漿、細胞培養物など)を添加
  • 25 µL のAssay Bufferを添加
  • 25 µL のビーズ混合液を添加
  • 4℃で一晩、または室温で2時間振とうしながらインキュベーション
  • Wash Bufferでビーズを洗浄
  • 25 µLの検出抗体混合液を添加し、室温で1時間振とう
  • 25μL のSAPEを添加し、室温で30分間振とう
  • Wash Bufferでビーズを洗浄
  • 150 µL Sheath Fluid PLUS を添加し、Luminex® システムで測定

マルチプレックス検出結果

MILLIPLEX® Human Cytokine/Chemokine/Growth Factor Panel Aを用いて、健常者および敗血症患者の血清中のサイトカイン、ケモカイン、成長因子の濃度を測定しました。IP-10, M-CSF, IL-15, MCP-1, IL-17Eの標準曲線とQCデータを 図 1表 2に示します。また、37アナライトのサンプルデータを図 2に示します。

 

Luminex® 200™ システム(LX200)とxMAP® INTELLIFLEXシステム間の再現性を示す5つのアナライトの標準曲線のグラフ

図1.Luminex® 200™システム(LX200)と xMAP® INTELLIFLEX システム間の再現性を示す5つのアナライトの標準曲線

表2.クオリティーコントロール(QC)濃度は、すべてのアナライトで既定のQCレンジ内で、Luminex® 200™ システムとINTELLIFLEXシステム間で再現性を示した。5つのアナライトの代表的なデータを示す。
健常者と敗血症患者の血清サンプル濃度範囲は、Luminex® 200™システムとINTELLIFLEXシステム間で同等であることを示すグラフ敗血症患者の血清サンプルでは、すべてのアナライトで値が上昇した。

図2.健常者と敗血症患者の血清サンプル濃度範囲は、Luminex® 200™システムとINTELLIFLEXシステム間で同等であった。敗血症患者の血清サンプルでは、すべてのアナライトで値が上昇した。

まとめ

炎症の進行について測定する場合、同一サンプル中の複数のアナライトの変化を同時に検出することが重要ですが、これが難しいことがあります。 MILLIPLEX® Human Cytokine/Chemokine/Growth Factor Panel A は、最大48種類の免疫因子を同時に測定できるマルチプレックスアッセイで、サンプルと時間を節約することができます。xMAP® テクノロジーと組み合わせることで、意味のある高品質なデータを取得するためのユニークなソリューションを提供します。新しいxMAP® INTELLIFLEX システムは、より広いダイナミックレンジ(レポーター1、RP1)と使いやすいインターフェースといった高度な機能を備えた、フローサイトメトリーベースのプラットフォームです。ここでは、MILLIPLEX® アッセイとINTELLIFLEXシステムの互換性、および異なるLuminex® プラットフォーム間でのデータの再現性を検証しています。

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