V5265

クリスタルバイオレット溶液 溶液

1%, aqueous solution

• 実験式（ヒル表記法）: C₂₅H₃₀ClN₃
• CAS番号: 548-62-9
• 分子量: 407.98
• Beilstein: 3580948
• MDL番号: MFCD00011750
• UNSPSCコード: 12171500
• PubChem Substance ID: 329829057
• NACRES: NA.47

特性

• 形状: aqueous solution
• 品質水準: 200
• 濃度: 1%
• 色: deep violet, purple
• Amax: 0.36-0.44 at 589-594 nm
• アプリケーション: diagnostic assay manufacturing; hematology; histology
• 保管温度: room temp
• SMILES記法: [Cl-].CN(C)c1ccc(cc1)\C(c2ccc(cc2)N(C)C)=C3/C=C\C(C=C3)=[N+](/C)C
• InChI: 1S/C25H30N3.ClH/c1-26(2)22-13-7-19(8-14-22)25(20-9-15-23(16-10-20)27(3)4)21-11-17-24(18-12-21)28(5)6;/h7-18H,1-6H3;1H/q+1;/p-1
• InChI Key: ZXJXZNDDNMQXFV-UHFFFAOYSA-M

詳細

詳細

クリスタルバイオレットは、ゲンチアナバイオレットまたはメチルバイオレットとも呼ばれる、パラローズアニリンのN-ヘキサメチル化誘導体です。 組織学的および細菌学的染色に使用される、塩基性、カチオン性、好酸性のタンパク質色素です。 抗菌性と抗真菌性を有することがよく知られています。

クリスタルバイオレットは、皮脂性の汗の脂肪部分を深い紫色に染色します。クリスタルバイオレットは、血液指紋を増感するのにも使用可能です。この色素は、吸い込んだり、飲み込んだり、また皮膚を通じて吸収されたりすると有害であり、ヒトがこれに触れると癌、重度の眼の炎症の原因となるおそれがあります。

アプリケーション

• クリスタルバイオレットは、細菌を分類するためのグラム染色で一般的に使用されます。
• 生物医学用ポリマーへの細菌の付着の検出およびギムザ染色における哺乳動物組織のDNAの染色にも使用されています。
• アガロースゲル電気泳動でDNAを検出するための対イオン染色法の開発に成功裏に使用されています。
• 抗菌特性があるため、口腔カンジダ症、皮膚感染症、メチシリン耐性Staphylococcus aureusの治療における使用が促進されています。
• 細胞増殖アッセイ、遊走アッセイ、ボイデンチャンバーアッセイの染色剤として使用されています。

グラム陽性菌およびグラム陰性菌染色用のブラウン・ホップス法で使用されるクリスタルバイオレット溶液。

生物化学的／生理学的作用

クリスタルバイオレットの抗菌効果は、フリーラジカルの生成と、染料との非イオン化細菌複合体の形成に起因すると考えられます。タンパク質合成や細菌の細胞壁形成を阻害することも報告されています。特にグラム陽性菌に対して有効です。

原理

クリスタルバイオレットは、グラム染色における主な染料です。グラム陽性菌のペプチドグリカンに富んだ細胞壁に浸潤して、グラムヨウ素と捕捉複合体を形成します。これは脱色後も紫色を保ちます。このようにして、グラム陽性菌を、ペプチドグリカン層がかなり薄いグラム陰性菌と区別することができます。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS08,GHS07
• シグナルワード: Warning
• 危険有害性情報: H319,H351,H412
• 注意書き: P202 - P264 - P273 - P280 - P305 + P351 + P338 - P308 + P313
• 危険有害性の分類: Aquatic Chronic 3 - Carc. 2 - Eye Irrit. 2
• 保管分類コード: 12 - Non Combustible Liquids
• WGK: WGK 2
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable