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Merck

F4883

Sigma-Aldrich

フィブリノーゲン ヒト血漿由来

35-65% protein (≥90% of protein is clottable).

別名:

第I因子

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About This Item

CAS番号:
EC Number:
MDL番号:
UNSPSCコード:
12352202
NACRES:
NA.32

由来生物

human plasma

品質水準

詳細

essentially plasmin(ogen) free

フォーム

powder

品質

35-65% protein (≥90% of protein is clottable).

分子量

α-chain 63.5 kDa
β-chain 56 kDa
γ chain 47 kDa (about 4% carbohydrate content)
soluble dimer 340 kDa

濃度

35-65% protein (biuret)

テクニック

cell culture | mammalian: suitable

溶解性

0.9% NaCl: soluble

UniProtアクセッション番号

保管温度

−20°C

遺伝子情報

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詳細

フィブリノゲンは、同定された初めての血液凝固因子であり、フィブリンタンパク質の前駆体です。このタンパク質は2本の鎖から構成され、それぞれの鎖は3本の鎖であるα, βおよびγから構成されています。これらの3サブユニットは、ヒト染色体座位4q23-q32に位置する3遺伝子によりコードされ、51 kbに及びます。

アプリケーション

ヒト血漿のフィブリノゲンは、以下の目的で使用されています:
  • swCNT(単層カーボンナノチューブ)で行うフィブリノゲン吸着アッセイ
  • CD(円偏光二色性)分光法と温度スキャンを用いたCNT存在下でのフィブリノゲン構造の特性解析
  • 赤血球凝集能を評価するために前肘静脈の静脈血から得られた赤血球懸濁液の調製
  • マウス胎仔線維芽細胞(MEF)で行う線維素溶解アッセイ
  • フィブリノゲン標識金(Fgn/Au)の調製
  • ヒト微小血管内皮細胞によるin vitro血管新生の定量および
  • 正期産のヒト胎盤から得られた栄養芽細胞におけるフィブリン誘発アポトーシスおよび分化調節の評価。

生物化学的/生理学的作用

タンパク質の凝固カスケ-ドに関与する急性期タンパク質です。
フィブリノ-ゲンは、タンパク質の凝固カスケ-ドに関与する急性期タンパク質です。 この凝固カスケ-ドは、フィブリノ-ゲンをフィブリンに変換するトロンビンの生成をもって完了します。トロンビンはフィブリノ-ゲンを迅速にタンパク質分解し、fibrinopeptide Aを遊離します。Fibrinopeptide Aが遊離するとフィブリン分子が生じます。この時点ではまだフィブリン分子は不溶性ではありませんが、フィブリン分子は近くにあるフィブリン分子やフィブリノ-ゲン分子と複合体を形成する傾向があります。さらに、トロンビンが第二のペプチドであるfibrinopeptide Bをフィブリンから切断します。切断により生じたフィブリンモノマ-は自然に重合し、不溶性ゲルを形成します。重合したフィブリンは非共有結合と静電気的引力によってひとつにまとまり、トロンビンがfactor XIIIに作用することによって産生されるアミノ基転移酵素であるfactor XIIIaにより安定化されます。こうして生じた不溶性フィブリン凝集物(凝塊)と凝集した血小板が損傷血管を塞ぎ、それ以後の出血を防ぎます。血漿フィブリノ-ゲン量は、炎症過程が体内に生じているか否かの非特異的な指標となります。哺乳動物に由来するフィブリノ-ゲンは、どの哺乳動物に由来するトロンビンによっても切断されます。
フィブリノゲンは急性期の炎症性タンパク質であり、血液凝固において重要な役割を果たしています。冠動脈性心疾患は、中国人集団におけるフィブリノゲンの血漿中レベルに関連しており、そのマーカーおよびリスク因子になる可能性があります。フィブリノーゲンβ (FGB)鎖の455対立遺伝子(アリル)は、白人系フィンランド人女性の脳卒中患者の生存率の低さと関連しています。高フィブリノゲン血症が先行する虚血性脳卒中には転帰不良がみられ、これはベースラインのフィブリノゲン濃度とは無関係です。

規格

原材料は、HIVおよびHBsAgの検査において陰性

物理的形状

凍結乾燥品(クエン酸ナトリウムと塩化ナトリウムを含有)。

アナリシスノート

タンパク量はビウレット法で測定

免責事項

研究用途に限ります。本製品は、輸出入活動を含めて、科学的な目的で使用することを意図した場合、フランスにおいて規制されます(フランス公衆衛生法Article L1211-1 paragraph 2)。購入者(すなわちエンドユーザー)は、公衆衛生法Article L1245-5-1 IIの記載に従い、フランス研究省から輸入許可を得る必要があります。本製品を注文することにより、適切な輸入許可を取得していることを確認することになります。

保管分類コード

11 - Combustible Solids

WGK

WGK 3

引火点(°F)

Not applicable

引火点(℃)

Not applicable

個人用保護具 (PPE)

Eyeshields, Gloves, type N95 (US)


適用法令

試験研究用途を考慮した関連法令を主に挙げております。化学物質以外については、一部の情報のみ提供しています。 製品を安全かつ合法的に使用することは、使用者の義務です。最新情報により修正される場合があります。WEBの反映には時間を要することがあるため、適宜SDSをご参照ください。

Jan Code

F4883-500MG:
F4883-BULK:
F4883-1G:
F4883-VAR:
F4883-5G:


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