C9623

ケトミン

from Chaetomium cochliodes, ≥98% (HPLC)

• 別名: NSC 289491, ケトミン
• 実験式（ヒル表記法）: C₃₁H₃₀N₆O₆S₄
• CAS番号: 1403-36-7
• 分子量: 710.87
• UNSPSCコード: 41100000
• NACRES: NA.77

特性

• 由来生物: Chaetomium cochliodes
• 品質水準: 200
• アッセイ: ≥98% (HPLC)
• フォーム: powder
• 溶解性: DMSO: soluble; acetone: soluble; ethyl acetate: soluble
• 保管温度: −20°C
• InChI: 1S/C31H30N6O6S4/c1-33-25(42)30(15-38)34(2)23(40)28(33,44-46-30)12-17-13-36(21-11-7-4-8-18(17)21)27-14-29-24(41)35(3)31(16-39,47-45-29)26(43)37(29)22(27)32-20-10-6-5-9-19(20)27/h4-11,13,22,32,38-39H,12,14-16H2,1-3H3
• InChI Key: ZRZWBWPDBOVIGQ-UHFFFAOYSA-N

詳細

生物化学的／生理学的作用

ケトミンは、ケタマカビChaetomium属の一部の種により産生される天然代謝物です。 ケトミンは低酸素誘導因子（HIF）経路を阻害し、HIF1αおよびHIF2αと転写コアクチベーターp300およびcAMP応答配列結合（CREB）タンパク質（CBP）との相互作用をブロックするため、低酸素誘導転写を減衰させます。腫瘍の低酸素適応能力を阻害することにより腫瘍増殖が低下し、また、低酸素は放射線療法に対する耐性を促進する可能性もあります。これら両方のメカニズムにより、ケトミンは抗がん研究における主要化合物として有望であることを示しています。また、ケトミンはLPS誘発マウスの脾臓リンパ球の増殖を抑制します。

ケトミンは、ケトミウム属のうち数種類が産生する天然の代謝産物です。エピジチオジオキソピペラジンの一種であり、低酸素誘導因子(HIF)の経路を撹乱することが知られています。HIF1αまたはHIF2αと、転写コアクチベーターのp300またはcAMP応答配列結合(CREB)結合タンパク質(CBP)との相互作用を妨げることによって、低酸素誘導性の転写を抑制します。腫瘍の低酸素適応能力を破壊することで増殖が抑制されることから、抗腫瘍のストラテジーとなる可能性があります。また、ケトミンはLPS誘導によるマウス脾臓リンパ球の増殖を抑制します。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS06
• シグナルワード: Danger
• 危険有害性情報: H301
• 注意書き: P301 + P310
• 危険有害性の分類: Acute Tox. 3 Oral
• 保管分類コード: 6.1C - Combustible acute toxic Cat.3 / toxic compounds or compounds which causing chronic effects
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable