A0638

アジピン酸ジヒドラジド

≥98% (titration)

• 別名: Hexanedihydrazide
• 化学式: NH₂NHCO(CH₂)₄CONHNH₂
• CAS番号: 1071-93-8
• 分子量: 174.20
• Beilstein: 973863
• EC Number: 213-999-5
• MDL番号: MFCD00007614
• UNSPSCコード: 12352127
• PubChem Substance ID: 24890442
• NACRES: NA.25

特性

• 品質水準: 300
• アッセイ: ≥98% (titration)
• フォーム: powder
• 反応適合性: reagent type: cross-linking reagent
• mp: 180-182 °C (lit.)
• 溶解性: H₂O: 100 mg/mL
• 保管温度: −20°C
• SMILES記法: NNC(=O)CCCCC(=O)NN
• InChI: 1S/C6H14N4O2/c7-9-5(11)3-1-2-4-6(12)10-8/h1-4,7-8H2,(H,9,11)(H,10,12)
• InChI Key: IBVAQQYNSHJXBV-UHFFFAOYSA-N

詳細

詳細

アジピン酸ジヒドラジドは、アルデヒドに特異性のあるホモバイファンクショナル（homobifunctional）架橋剤です。そのため、比較的安定したヒドラゾン結合が得られます。アジピン酸ジヒドラジドは、過ヨウ素酸酸化後の抗体などの糖タンパク質の部位特異的な結合において一般的に使用されます。酸化とカップリングは、pH 5.0で実施されることがあります。これは一級アミンとの競合を避けるヒドラジドが低いpKaを持つためです。

アプリケーション

アジピン酸ジヒドラジドは、次のように使用されています：

• 多孔性生体材料を合成するための反応プレミックスの調製において
• メタクリル酸コンドロイチン硫酸磁性ナノ粒子（MA-CS MNP）の作製と特性解析のためのイミドベースのケミストリーを用いたメタクリル酸コンドロイチン硫酸（MA-CS）コーティングの架橋のため
• Abberior STARNHSエステル色素によるラムノリピド、ピオケリン、バンコマイシンの共有結合標識のため

生物化学的／生理学的作用

アジピン酸ジヒドラジド（ADH）は、各末端のヒドラジド基で構成される低分子化合物です。そのため、架橋型吸着剤の吸着能を維持または向上させる重金属の吸着部位が追加で得られることになります。ADHは、ラテックスフィルムや注射用酸化ヒアルロン酸ハイドロゲルの作製などさまざまな分野で架橋剤として使用されます。

その他情報

シアノ水素化ホウ素ナトリウムなどを用いた選択的還元により、ヒドラゾン結合は安定化されることもあります。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS09
• 危険有害性情報: H411
• 注意書き: P273 - P391 - P501
• 危険有害性の分類: Aquatic Chronic 2
• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): 302.0 °F - closed cup
• 引火点(℃): 150 °C - closed cup
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Gloves, type N95 (US)