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Merck

ABN1350

Sigma-Aldrich

抗ApoE4断片nApoECF抗体(Asp172)

from rabbit, purified by affinity chromatography

別名:

Apolipoprotein E, ApoE4 Fragment nApoECF (Asp172), Apo-E

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About This Item

UNSPSCコード:
12352203
eCl@ss:
32160702
NACRES:
NA.41

由来生物

rabbit

品質水準

抗体製品の状態

affinity isolated antibody

抗体製品タイプ

primary antibodies

クローン

polyclonal

精製方法

affinity chromatography

化学種の反応性

human

化学種の反応性(ホモロジーによる予測)

bovine (based on 100% sequence homology)

テクニック

immunofluorescence: suitable
immunohistochemistry: suitable (paraffin)
western blot: suitable

NCBIアクセッション番号

UniProtアクセッション番号

輸送温度

wet ice

ターゲットの翻訳後修飾

unmodified

遺伝子情報

human ... APOE(348)

詳細

アポリポタンパク質E(UniProt P02649、別名:Apo-E)は、ヒトAPOE(別名:AD2、LDLCQ5、LPG)遺伝子(Gene ID 348)によってコードされています。アポリポタンパク質(ApoE)は、chylomicronやIntermediate-density lipoprotein(IDL)中に存在しており、triglycerideを豊富に含むリポタンパク質成分の正常な異化に欠かせません。ApoEは、最初はシグナルペプチド配列(a.a. 1-18)を有する形で産生され、それが除去されて299個のアミノ酸で構成される成熟タンパク質が得られます。遺伝子多型のため、さらに3つの天然バリアント(E2、E3、E4)が存在します。E4は、アレル頻度が約14パーセントで、アテローム性動脈硬化症およびアルツハイマー病(AD)などのとさまざまなCNS疾患に関与しています。′ApoE4は、タンパク質分解に対する感受性が高く、それによりCNDにおけるコレステロール輸送やβアミロイド除去におけるその役割が損なわれます。さまざまなApoE4断片(14–20 kDa)がAD患者の脳において確認されています。AD患者の脳では、apoEのC末端部分は、βアミロイドへの結合に関与しており、プラークに局在化していますが、N末端領域は、神経原線維変化(NFT)内に選択的に局在化しています。

特異性

ApoE4のAsp172とLeu173の間におけるタンパク質分解切断により生成したApoE4 N末端断片を特異的に認識します。全長ApoE3やApoE4、さらにはD172以外のC末端を持つApoE4断片は認識しません。

免疫原

エピトープ:C末端
ヒトApoE4断片nApoECF(Asp172)のC末端配列に相当する直鎖ペプチド。

アプリケーション

免疫組織染色:希釈倍率1:1,000で使用、正常ヒト脳組織においてApoE4断片nApoECF(Asp172)のわずかな免疫反応性を検出できます。

ウェスタンブロッティング:1.0 µg/mLで使用、10 µgのアルツハイマー病患者の脳組織ライセート中のApoE4断片nApoECF(Asp172)を検出できます。′

免疫蛍光染色:ピック病患者の自由浮遊海馬組織切片を用いる二重蛍光免疫組織染色により、CA1領域のピック体内でPHF-1と共局在するnApoECF(n-末端ApoE4切断断片)の強力な免疫反応性を検出できます。′(Rohn, T.T., et al. (2013)。PLoS One.8(12):e80180)。

免疫蛍光染色:ピック病患者の自由浮遊海馬組織切片を用いる二重蛍光免疫組織染色により、CA1領域のピック体内で切断されたタウ(Asp421;カタログ番号36-017)と共局在するnApoECF(n-末端ApoE4切断断片)の免疫反応性を検出できます′(Rohn, T.T., et al. (2013)。PLoS One.8(12):e80180).

免疫蛍光染色:ギ酸処理した自由浮遊切片を用いる二重蛍光免疫組織染色により、アルツハイマー病患者脳の前頭皮質において、PHF-1陽性神経原線維変化(NFT)と共局在するnApoECF(n-末端ApoE4切断断片)免疫反応性を検出することができます′(Rohn, T.T., et al. (2012)。Brain Res. 1475:106-115)。

免疫組織染色:5つのピック病患者由来自由浮遊海馬試料のうち4つにおいて、CA1領域のピック体内でnApoECF(n-末端ApoE4切断断片)の強力な免疫反応性を検出できます′(Rohn, T.T., et al. (2013)。PLoS One.8(12):e80180)。

免疫組織染色:ギ酸処理した自由浮遊切片を用いて、アルツハイマー病患者の脳の前頭皮質において、nApoECF(n-末端ApoE4切断断片)免疫反応性の神経原線維変化(NFT)との特異的関連を検出しますが、Aβ陽性老人斑内では検出しません′(Rohn, T.T., et al. (2012)。Brain Res. 1475:106-115)。

ウェスタンブロッティング:細菌で発現したヒトApoE4の調製物に含まれる18 kDa nApoECF(n-末端ApoE4切断断片;a.a. 1-172)を検出しますが、全長ApoE4自体やカスパーゼ3で切断された16 kDa ApoE4断片は検出しません(Rohn, T.T., et al. (2012)。Brain Res. 1475:106-115)。

注記:この抗体は、C末端にAsp172を持つApoE断片を検出します。この抗体は、疎水性免疫原配列に対して作製されているため、疎水性膜表面に対して高い親和性を発揮します。この抗体をウェスタンブロッティングで使用する場合、特に組織サンプルを用いる場合には、複数のバンドパターンと全体的に高いバックグラウンドが予測されます。
抗ApoE4断片nApoECF抗体(Asp172)は、ApoE断片nApoECFに対する抗体であり、免疫組織染色(パラフィン)、ウェスタンブロッティング、免疫蛍光染色で使用できます。
研究のカテゴリ
神経科学
研究のサブカテゴリ
神経変性疾患

品質

アルツハイマー病患者の脳組織において免疫組織染色により評価済み。′

免疫組織染色:希釈倍率1:250で使用、アルツハイマー病患者の脳組織においてApoE4断片nApoECF(Asp172)を検出できます。′

ターゲットの説明

算出値:約18 kDa

物理的形状

アフィニティー精製
精製ウサギポリクローナル抗体、150 mM NaCl、0.05% sodium azide含有0.1 M Tris-Glycineバッファー(pH 7.4)に溶解。

保管および安定性

2~8°Cで受領日から1年間安定です。

その他情報

濃度:ロットに固有のデータシートを参照してください。

免責事項

メルクのカタログまたは製品に添付されたメルクのその他の文書に記載されていない場合、メルクの製品は研究用途のみを目的としているため、他のいかなる目的にも使用することはできません。このような目的としては、未承認の商業用途、in vitroの診断用途、ex vivoあるいはin vivoの治療用途、またはヒトあるいは動物へのあらゆる種類の消費あるいは適用などがありますが、これらに限定されません。

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保管分類コード

12 - Non Combustible Liquids

WGK

WGK 1

引火点(°F)

Not applicable

引火点(℃)

Not applicable


適用法令

試験研究用途を考慮した関連法令を主に挙げております。化学物質以外については、一部の情報のみ提供しています。 製品を安全かつ合法的に使用することは、使用者の義務です。最新情報により修正される場合があります。WEBの反映には時間を要することがあるため、適宜SDSをご参照ください。

Jan Code

ABN1350:


試験成績書(COA)

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Troy T Rohn et al.
Brain research, 1475, 106-115 (2012-08-21)
Although the risk factor for harboring the apolipoprotein E4 (apoE4) allele in late-onset Alzheimer's disease (AD) is well known, the mechanism by which apoE4 contributes to AD pathogenesis has yet to be clarified. Preferential cleavage of the ApoE4 isoform relative
Troy T Rohn et al.
PloS one, 8(12), e80180-e80180 (2013-12-07)
Although the risk factor for apolipoprotein E (apoE) polymorphism in Alzheimer's disease (AD) has been well described, the role that apoE plays in other neurodegenerative diseases, including Pick's disease, is not well established. To examine a possible role of apoE

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