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HybriScan®迅速微生物検査システム

迅速微生物試験法:サンドイッチハイブリダイゼーション

この試験法には、遠心分離機とサーマルミキサーが必要です。オプションでマイクロプレートリーダーが必要になることもあります。HybriScan® Dキット(定量キット)では2時間、HybriScan® Iキット(同定キット)では約1時間で、分析が完了します。定性試験の結果は目視で確認し、定量測定ではマイクロプレートリーダーを用います。

HybriScan<sup>®</sup>システムによるスクリーニングのワークフロー

図1.HybriScan®システムによるスクリーニングのワークフロー(分析時間は約2~2.5時間)

サンドイッチハイブリダイゼーションの感度・特異性・適応性

サンドイッチハイブリダイゼーションは非常に感度が高く、細菌や酵母に含まれる標的のrRNA分子をアトモルレベルで検出します。1-3これらの細胞はrRNA含有リボソームを多数有しています。1つの細胞には数千コピーのrRNAが含まれていますが、DNAは1コピーしかありません。サンドイッチハイブリダイゼーションは被検対象物の影響を受けないため、未精製の生体試料でも高い感度が得られます。HybriScan®システムでは、特異性の高いプローブを用いるため属・種レベル両方の検出が可能です。そのためビール、ワイン、ノンアルコール飲料、飲料水に加えて、さまざまな食品および廃水に含まれる微生物のモニタリングなど、多くの分析分野で利用されています。

  • 生きている微生物のみを検出-死滅した菌による偽陽性を最小化
  • 被検試料の影響を受けない
  • 属・種レベルの検出
  • 増菌培養からわずか2時間で結果を取得
  • 広い適用範囲:ビール、ワイン、ノンアルコール飲料、飲料水、食品、廃水

ほかの微生物検出法と比較したHybriScan®テクノロジーの長所

HybriScan<sup>®</sup>テクノロジー

図2HybriScan®テクノロジー

HybriScan®廃水中の細菌数計測

私たちの廃水用キット(04447 HybriScan® D廃水内Microthrix parvicella用、78436 HybriScan® D廃水内総菌数計測用)には、総菌数、Microthrix属菌数、総菌数中のMicrothrix属の比率を計算するための以下のエクセルシートが含まれています。

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参考文献

1.
Huhtamella S, Leinonen M, Nieminen T, Fahnert B, Myllykoski L, Breitenstein A, Neubauer P. 2007. RNA-based sandwich hybridisation method for detection of lactic acid bacteria in brewery samples. Journal of Microbiological Methods. 68(3):543-553. https://doi.org/10.1016/j.mimet.2006.10.009
2.
Leskelä T, Tilsala-Timisjärvi A, Kusnetsov J, Neubauer P, Breitenstein A. 2005. Sensitive genus-specific detection of Legionella by a 16S rRNA based sandwich hybridization assay. Journal of Microbiological Methods. 62(2):167-179. https://doi.org/10.1016/j.mimet.2005.02.008
3.
Rautio J, Barken K, Lahdenperä J, Breitenstein A, Molin S, Neubauer P. 2003. Microb Cell Fact. 2(1):4. https://doi.org/10.1186/1475-2859-2-4
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