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ホームDNA・RNAの精製High Pure テクノロジー・シリカ吸着キット

High Pure テクノロジー・シリカ吸着キット

Rocheが開発した High Pure およびシリカ吸着キットは、ヨウ化ナトリウム(NaI)、グアニジンチオシアナート、グアニジン塩酸塩などのカオトロピック塩の存在下で核酸がシリカ(ガラス)に吸着する性質を利用しています[Melzak et al、1996年、『J. Colloid Interface Sci. (USA) 181, 635-644]。この性質を発見したVogelsteinとGillespieは、DNA断片が飽和NaIの存在下で粉末フリントガラスに吸着することを解明しました[Vogelstein, B. and Gillespie, D. (1979), Proc. Natl. Acad. Sci. USA 76, 615-619]。その後の研究により、他のカオトロピック塩の存在下でDNA 以外の核酸もガラスに吸着することが明らかになりました。

さまざまな種類の核酸がガラスに吸着する強度は、周囲の溶液のイオン強度とpHによって異なります。ガラスから核酸を溶出するには、低塩緩衝液または水を使用します。各キットにおいては、核酸のタイプ別に調製方法が最適化されています。各High Pureキットの手順は基本的に同じで、所要時間はわずか数分です。キットで調製された核酸は、さまざまな下流アプリケーションに直接使用できます。

スピンカラムの原理

図1スピンカラムの原理

High Pure キット

High Pure キット(たとえば、 High Pure PCRテンプレート調製キット、製品番号11796828001(日本国内取扱いなし)/ High Pure PCR洗浄マイクロキット、製品番号4983955001)は、特殊なプラスチックフィルターチューブに固定されたグラスファイバー製フリースを使用しています。

シリカ吸着キット

アガロースゲルDNA抽出キット(製品番号11696505001)では、(High Pureキットのように)グラスファイバー製フリースを使用するのではなく、ピペッティングによって分注されるシリカビーズを使用してDNAを吸着します。

このキットは、 High Pure キットと同様の手順を使用して、サンプルからDNAを精製します。核酸はカオトロピック塩の存在下でシリカに吸着され、遠心分離によってペレット化され(シリカビーズに吸着している状態)、汚染物質を除去するために徹底的に洗浄された後で、低塩緩衝液でビーズから溶出されます。精製されたDNAは、標識、シーケンス、ライゲーション、形質転換など、濃縮DNAを必要とするアプリケーションに直接使用するのに十分な純度を示します。

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