天然物

天然物の栄養研究は、薬草療法の知識が世代から世代へと受け継がれた原始社会で始まって以来、大きく進化しました。こうした実践が、後にインドのアーユルヴェーダ医学、伝統的な漢方医学、補完代替医療（CAM）へと統合されました。現代の植物化学研究では、植物や植物由来食品に存在する植物由来化学物質の同定、有効性、相乗的機能に体系的に焦点を合わせ、人間の健康と病気の予防に関わる制御や調節にこれらの物質が果たす役割を確立しようと試みています。  

メルクの生理活性化合物とキットを使用すると、細胞活性における植物性化学物質の相互作用や、抗酸化作用、抗炎症作用、抗増殖作用、神経保護作用、抗血管新生作用といった植物性化学物質の属性をより深く理解できるようになります。特定の植物やその化合物、生理活性に関するお客様の研究を私たちがサポートします。この情報は、安全で効果的な栄養補助食品や機能性食品はもちろん、統合医療の用途を開発する際にも利用できます。

私たちの天然物試薬のポートフォリオは、さまざまな天然物から分離精製された化合物を特徴としています。その植物由来化学物質は、関連する化合物を容易に選択できるよう、物質クラスに分類されています。

• ポリフェノール類（フラボノイド、フラボノール、フラバノール）
• タンニン類（イソフラボン、アントシアニン、アントシアニジン）
• フェノール類
• テルペンおよびテルペノイド類（イソプレノイド、カロテノイド、サポニンなど）
• グリコシド類（グルコシノレート類を含む）
• アルカロイド類
• 油類類および樹脂由来化合物
• 脂肪族化合物
• 芳香族化合物
• イソフラボン類
• バイオフラボノイド類
• 植物抽出物
• ステロイド類

また、植物性医薬品の品質管理のための信頼できる幅広い分析用標準物質と、いくつかの一次標準物質（定量NMRによる分析）も提供しています。