MABN788

抗ニトロ化Hsp90抗体、クローン44.23

clone 44.23, from mouse

• 別名: Heat shock protein HSP 90-beta, Heat shock 84 kDa, HSP 84, HSP84
• UNSPSCコード: 12352203
• eCl@ss: 32160702
• NACRES: NA.41

特性

• 由来生物: mouse
• 品質水準: 100
• 抗体製品の状態: purified immunoglobulin
• 抗体製品タイプ: primary antibodies
• クローン: 44.23, monoclonal
• 化学種の反応性: rat
• 包装: antibody small pack of 25 μg
• テクニック: ELISA: suitable; dot blot: suitable; immunohistochemistry: suitable (paraffin); western blot: suitable
• アイソタイプ: IgG1κ
• UniProtアクセッション番号: P34058
• 輸送温度: ambient
• ターゲットの翻訳後修飾: unmodified
• 遺伝子情報: rat ... Hsp90Aa1(299331)

詳細

詳細

熱ショックタンパク質HSP90-β（UniProt：P34058、別名：熱ショック84 kDa、HSP 84、HSP84）は、ラットHsp90ab1（別名：Hsp84、Hspcb）遺伝子（Gene ID：301252）によってコードされています。HSP90は、細胞内で複数の機能をもつユビキタスなシャペロンタンパク質です。例えば細胞周期制御やシグナル伝達に関与する特異的な標的タンパク質の成熟、構造維持、適切な調節を促進します。HSP90は、そのATPアーゼ活性に関連した機能的サイクルを経ます。おそらくこのサイクルは、転写因子、ホルモン受容体、プロテインキナーゼなどのクライアントタンパク質に構造変化を引き起こし、その結果活性化につながると思われます。HSP90は細胞内に豊富に存在するタンパク質で、細胞質タンパク質全体の2％を占めることもあります。HSP90は細胞の生存に絶対不可欠であると考えられています。その抗アポトーシス活性は、Apaf-1のオリゴマー化とカスパーゼの活性化を阻害します。シャペロン活性とは別に、HSP90は転写装置の調節にも関与しています。HSP90とそのコシャペロンは、さまざまな生理学的刺激に応答して特定の転写因子の定常状態レベルを変化させて転写を調節し、さらにヒストン脱アセチル化酵素またはDNAメチル転移酵素などの特定のエピジェネティック修飾因子の活性を調節します。HSP90はまた、特定の遺伝子のプロモーター領域からヒストンを追い出すことに関与し、それによって遺伝子発現のスイッチをオンにします。HSP90のニトロ化はシャペロン活性の低下をもたらし、ニトロ化したHSP90の細胞内放出はPC12細胞の死を誘導することが示されています（参考文献：Ye, Y et al (2007)。J. Biol. Chem. 282(9); 6324-6337）。

特異性

クローン44.23はラットのニトロ化HSP90は検出しますが、HSP90は検出しません。特にニトロチロシン56を標的とします。

免疫原

ラット肝臓由来の精製ニトロ化HSP90

アプリケーション

ウェスタンブロッティング：ウェスタンブロッティングでニトロ化HSP90を検出しました（Ye, Y., et. al. (2007)。J Biol Chem. 282(9):6324-37）。

ELISA：ELISAにおいてニトロ化HSP90を検出しました（Ye, Y., et. al. (2007)。J Biol Chem. 282(9):6324-37）。

ドットブロッティング：ドットブロッティングでニトロ化HSP90を検出しました（Franco, M.C., et. al. (2013)。Proc Natl Acad Sci U S A. 110(12):E1102-11）。

免疫組織染色：免疫組織染色においてニトロ化HSP90を検出しました（Franco, M.C., et. al. (2013)。Proc Natl Acad Sci U S A. 110(12):E1102-11）。

抗ニトロ化Hsp90抗体クローン44.23（カタログ番号：MABN788）は、ニトロ化HSP90を標的とした高度に特異的なマウスモノクローナル抗体であり、ドットブロッティング、ELISA、免疫組織染色（パラフィン）、ウェスタンブロッティングでテストされています。

研究カテゴリー
神経科学

品質

過酸化亜硝酸塩で処理したPC12細胞ライセートでウェスタンブロッティングにより評価されています。

ウェスタンブロッティング：0.25 µg/mLで使用、過酸化亜硝酸塩処理PC12細胞ライセート中のニトロ化HSP90を検出できます。

ターゲットの説明

実測値：約90 kDa、算出値：83.28 kDa。一部のライセートでは、特性が明らかになっていないバンドが認められることがあります。

物理的形状

フォーマット：精製

精製プロテインG

精製マウスモノクローナルIgG1抗体、0.1 M Tris-グリシンバッファー（pH 7.4）＋150 mM NaCl溶液、0.05%アジ化ナトリウム含有

保管および安定性

2～8°Cで受領日から1年間安定です。

その他情報

濃度：ロットに固有のデータシートを参照してください。

免責事項

メルクのカタログまたは製品に添付されたメルクのその他の文書に記載されていない場合、メルクの製品は研究用途のみを目的としているため、他のいかなる目的にも使用することはできません。このような目的としては、未承認の商業用途、in vitroの診断用途、ex vivoあるいはin vivoの治療用途、またはヒトあるいは動物へのあらゆる種類の消費あるいは適用などがありますが、これらに限定されません。

安全性情報

• 保管分類コード: 12 - Non Combustible Liquids
• WGK: WGK 1