SynLectro™ 有機電解合成プラットフォーム
合成手法の新しい選択肢
新しいSynLectro™ 有機電解合成プラットフォームの登場
有機合成において電気化学的手法を用いることは、これまで合成が不可能であった複雑な低分子を設計したり、既知化合物をより効率的に合成する方法を見出すことができるため、注目を集めています。電気エネルギーを使用し化学変化を推進することで、分子内の特定の部位に対して選択的な変換をすることが可能です。加えて、電気を使用することで高価で毒性の高い試薬を使用する方法の代替となり得ることから、コストパフォーマンスやグリーンケミストリーの観点からも期待されている手法です。
新しいSynLectro™ 有機電解合成プラットフォームは、研究スケールとバッチスケールの電気化学的有機合成を簡略化し、標準化するためにデザインされています。便利な製品ラインナップにより、お客様自身による実験セットアップの設計や準備が不要になります。キットまたはお好みのコンポーネントを選んでいただければ、新たな電気化学反応の研究をすぐに始められます。
SynLectro™ 有機電解合成プラットフォームの各コンポーネントについての詳細は以下をご覧ください:
図1.SynLectro™ 50 Starter Kit
50 mL スターターキットt
50 mLスターターキットには、50 mLのガラスセル、PTFE栓、電極ホルダー2個、そして電極が6個(グラファイト電極2個、ステンレス電極、ニッケル電極、鉛電極、亜鉛電極各1個)が含まれています。有機合成のための電気化学を用いた実験に最適なキットです。
200 mL スターターキット
200 mLスターターキットには、200 mLのガラスセル、PTFE栓、電極ホルダー2個、そして電極が6個(グラファイト電極2個、ステンレス電極、ニッケル電極、鉛電極、亜鉛電極各1個)が含まれています。電気化学を用いた反応のスケールアップに最適なキットです。
主な特長
- お客様による反応用機器のデザインが不要
- 一貫性と再現性が得られる使いやすいセットアップ
- 市販電源との互換性
- 電極2個または3個使用のセットアップに対応
- 安全性の保証-開放系で、PTFE栓による電解液から電気接点を保護
図2ガラスセル・PTFE栓
ガラスセル・PTFE栓
セル構成は、50 mLセル、50 mLジャケット型セル、200 mLセル、および200 mLジャケット型セルの4種類を提供しています。ジャケット型セルでは、電解液を加熱または冷却するための外部温度制御システムを接続するためのシンプルなインターフェースが備わっています。
PTFF栓は電解液から電気接点を隔てるようにデザインされており、SynLectro™ガラスセル専用です。
主な特長
- セットアップを簡略化し、反応を最適化し、安全性を向上するためのデザイン
- 側面のアームで還流冷却器や不活性ガスに接続可能
- ジャケット型オプションは温度制御に対応
- 耐薬品性材料(PTFE)
- 電気接点を電解液から保護
- PTFE栓が接合部の固着を予防
図3.電極ホルダー
電極ホルダー
電源と電極を接続するための電極ホルダーのオプションとして、ステンレススチール製電極ホルダーとPTFE電極ホルダーの2種類を提供しています。
主な特長
- PTFE栓にぴったりとはまり、電極をしっかりと固定して均一な電界を形成
- 電気接点は市販電源と互換性あり
- ステンレススチール製
- PTFE電極ホルダーは電極表面への損傷や傷を予防(柔らかい電極用)
図4.電極
電極
14種類の材料から選択できます:
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主な特長
- 各電極のサイズは3 x 20 x 60 mmで、SynLectro™のセルサイズに合わせて作製
- セルに合わせてデザインされているため、最適な活性電極表面が得られる
SynLectro™ 有機電解合成プラットフォームの実用例
SynLectro™ 有機電解合成プラットフォームを用いた例が報告されている代表的な文献:
Reductive cyclization to access 2H-2-(aryl)-benzo[d]-1,2,3-triazoles
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