固相抽出（SPE）・QuEChERS

固相抽出（SPE）は、クロマトグラフィー分析の前に迅速かつ選択的にサンプルを調製・精製するための手法です。カートリッジ、96ウェルプレート、およびQuEChERSチューブ（分散SPE）など、さまざまなハードウェアには市販されている各種固相担体を充填でき、バキュームマニフォールドと専用アクセサリーを用いて処理できます。

SPEプレパックカートリッジ
SPEウェルプレート
QuEChERS

分散ピペット抽出（DPX）チップ
ディスク
固相抽出アクセサリー

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SPEカートリッジ

製薬、臨床、食品・飲料、環境、石油化学、および農業など、さまざまな用途に適したSPE担体およびカートリッジを各種提供しています。SPE担体セレクションにより、サンプル前処理の目的達成に必要な保持時間および選択性についてスクリーニングできます。

製薬におけるハイスループットスクリーニング・分析用Discovery®DSC-18 Supelco®96ウェルプレートアセンブリ

SPEウェルプレート

SPEプレートにより、最大96サンプルを同時に処理でき、再現性およびスループットを向上させながら、優れた回収率と感度の向上を維持できます。96ウェルプレートは、マルチチャネルピペッターや自動化に適合し、シリカ吸着剤やポリマー吸着剤を使用できます。

前処理が難しい葉物野菜のマトリックス向けに規定量のdSPE用Supel™ QuE Verde吸着剤を加えた遠心チューブ。

QuEChERS

QuEChERS（分散SPEおよびdSPE）法は、食品・農産物における残留農薬分析分野において、サンプル前処理方法として登場し、一般的な手法となっています。QuEChERS法には、高い回収率、正確な結果、高いサンプルスループットという利点があります。

DPX^™チップ

分散ピペット抽出（DPX）チップは、サンプルの完全前処理を行うINTipソリューションで、簡単に自動化でき、数秒で抽出できます。チップ内に固定されずに充填されたHybridSPE^™吸着剤は、LC-MSまたはLC-MS/MS分析用生体試料マトリックス中の内因性リン脂質による干渉を除き、選択的な保持ができます。

多量のサンプルをより迅速に処理するためのSupelclean™ ENVI™-8 DSK SPEメンブレン

ディスク

SPEディスクは、修飾されたシリカ粒子が埋め込まれた多孔性グラスファイバーメンブレンで、シリカ粒子により流量が増し、多量のサンプルを処理できます。私たちは有機汚染物質を迅速に抽出する、525.1および508.1などEPA 500シリーズに適したSPEディスクを提供しています。

固相抽出アクセサリー

私たちは、サンプル前処理に必要な作業が容易になるよう、SPEチューブの部品、抽出用ラック、乾燥用アタッチメント、シングルSPEチューブプロセッサ、バキュームポンプトラップキット、ディスクホルダー、およびバキュームマニフォールドなど、さまざまなアクセサリーを提供しています。

関連アプリケーション

質量分析

質量分析（MS）は、化合物の同定、化学構造の決定および同位体存在比を評価するために用いられる分析ツールの1つです。MSでは、サンプルをイオン化し、生じたイオンを、質量電荷（m/z）比に基づいて同定します。

低圧液体クロマトグラフィー

低圧液体クロマトグラフィー（LPLC）は、低圧で作動するクロマトグラフィー技術の1つで、移動相はポンプの働きにより固定相が充てんされたカラム内を移動します。

分析前処理

固相抽出（SPE）、固相マイクロ抽出（SPME）、QuEChERS分散型SPE、ろ過、精製、その他のサンプル調製技法に関するプロトコルおよび技術資料

固相抽出 (SPE)

固相抽出（SPE：Solid phase extraction）は、クロマトグラフィー分析（例：HPLC、GC、TLC）の前に行う迅速かつ選択的にサンプルを調製・精製するために用いる手法です。SPEはサンプルマトリックスの交換、分析対象物の濃縮、および干渉物質や汚染物質の除去に使用されており、データを向上させ、分析カラムを保護します。

QuEChERSサンプル調製法

QuEChERSは「迅速、簡単、安価、効果的、堅牢で安全な」サンプルクリーンアップ法で、食品・農産品の残留農薬分析におけるサンプル前処理に用います。QuEChERSでは固相抽出（SPE）法によりサンプル前処理を行います。

ガスクロマトグラフィー（GC）

ガスクロマトグラフィーは、気相中の揮発性物質を分離および分析するために用いられる一般的な分析技術です。GCは、多くの業界において、品質管理や混合物中の化合物の同定および／または定量のために利用されています。

高分子HPLC

高速液体クロマトグラフィー（HPLC）は、サンプル中のタンパク質やペプチドなどのさまざまな生体高分子を分離、同定するために用いることができます。HPLCでは、溶媒（移動相）を使ってサンプルを吸着物質（固定相）が充てんされたカラム中に高圧で注入します。

低分子HPLC

低分子とは、通常、分子量900ダルトン未満のイオンおよび化合物を指します。これらの化合物は、さまざまな化学的性質（修飾）を有するシリカ粒子またはモノリス型の固定相を主に用いるHPLC、UHPLCおよびLC-MSを用いて、効率よく分離することが可能です。