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薄層クロマトグラフィー (TLC)

薄層クロマトグラフィー(TLC)

薄層クロマトグラフィー(TLC)は、定量的および定性的分析に幅広く用いられている分離技術です。ガラス、プラスチック、またはアルミニウムのプレート上にコーティングされた固定相の薄層を使用します。移動相と呼ばれる溶媒が、試料を運び、プレートを移動するにつれて試料を分離します。他の分離技術よりも、簡便で高感度、高速分析できるという利点があります。 

注目の製品:




明確に分離された色の付いたスポットを示すシリカゲルTLCプレート

従来のTLCプレート

従来の薄層クロマトグラフィープレートはシリカプレートです。これらは、確実にクロマトグラフィーのバンドを狭くするように、滑らかで密度の高いシリカゲル60でコーティングされています。これらのプレートは、マルチフォーマットプレートなど、さまざまな大きさのアルミニウムTLCプレート、ガラスTLCプレート、またはプラスチックTLCプレートとしても入手可能で、UV検出が可能な2種類の蛍光指示薬付きのものもあります。未修飾シリカTLCプレートに加えて、以下のような特殊なTLCプレートも提供しています。

紫外可視光下で視覚化されたHPTLCプレート上で良好に分離された複数のバンド

HPTLCプレート

HPTLCプレートは、バンドの拡散を抑え、クロマトグラフィーゾーンまたはスポットをコンパクトにします。HPTLCプレートは、マルチフォーマットプレートなど、さまざまなサイズとバッキングで利用可能で、オプションで蛍光指示薬(2種類あり)も選べます。従来のHPTLCプレートを使えば、マニュアル操作でも分析装置を使用しても、複雑な試料を迅速かつ高感度に定量的な分析ができます。また、以下のようなさまざまな特殊HPTLCプレートも取り扱っています。

TLCプレート上の良好に分離されたスポット/バンドおよび分離されたスポットの質量スペクトル

MSグレードのTLC・HPTLCプレート

MSグレードのプレートを使えば、TLCおよびHPTLCプレート上の分離および乾燥した試料を直接質量分析できます。クロマトグラフィーによる分離後、MSグレードのTLCプレートは、溶離ベースまたは脱離ベースのTLC-MSのいずれかで使用できます。MSグレードのプレートは、蛍光指示薬の有無にかかわらず利用でき、以下の特長があります。

  • ナノグラム範囲でのトレース分析
  • 低バックグラウンドシグナルと非常に優れた感度
  • 標準的なTLC・HPTLCプレートと互角の性能
吸着剤としてのシリカゲルとアルミニウムバッキングを備えたPLC(分取用)プレート

分取用TLC(PLC)プレート

分取用TLCプレートは、大量の試料の分離に使用されます。試料は通常、スポットではなく幅の広いバンドとしてロードされ、UV検出によって分析されます。溶解が完了すると、試料のバンドは、通常プレートから吸着剤を取り除き、強力な溶媒で溶離することによって、プレートから回収されます。

  • 修飾タイプおよび非修飾タイプのコーティングの両方で利用できます。 
  • コーティングの厚みは、0.5 mm~ 2 mmです。
  • 蛍光指示薬の有無にかかわらず利用できます。
ボトル入り薄層クロマトグラフィーシリカゲル吸着剤

TLC吸着剤

私たちのTLC吸着剤は、さまざまなTLCおよびPLCアプリケーションに適しており、信頼できる分析結果を提供します。以下のような幅広いTLC吸着剤を提供します。 

  • シリカゲル60、酸化アルミニウム、またはセルロースなど、異なるタイプの吸着剤
  • さまざまなグレードと粒径
  • バインダーあり/なし
  • 蛍光指示薬あり/なし



Making new connections – An overview of new TLC-MS Applications
Making new connections – An overview of new TLC-MS Applications

(HP)TLCとMSのカップリング技術の利点と強みを、異なるMS技術を用いたさまざまな分析分野の各種アプリケーションに沿って学びましょう。基本操作やトラブルを回避するために、正しく処理するためのヒントやコツを紹介します。

HPTLC Webinar
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多くの分析に応用できるHPTLCの汎用性について学びましょう。是非、この機会に知識を深めてください。

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