ハイスループットスクリーニング

ハイスループットスクリーニング（HTS）は、並行合成において多くの反応を同時に行うために用いられる手法です。この技術はハイスループット実験（HTE）とも呼ばれ、反応の理想的な反応物を見出すための化合物の迅速かつ効率的なスクリーニングに特に有用です。ハイスループットスクリーニング法では、自動化システムが用いられることが多く、例えば、自動ロボット制御プレーティングシステム、自動データ収集／解析、反応物候補を特定するためのコンピュータプログラムなどがあります。HTSは創薬プロセスに革命をもたらし、製薬企業、学術機関、研究施設における新規の薬剤候補の迅速特定に使用されています。

研究者のハイスループットニーズをワンストップで満たせるよう、さまざまな製品を提供しています。 

KitAlysis™-ハイスループットスクリーニングキット

ChemBeads－触媒コーティングガラスビーズは、HTE用に設計されており、自動化におけるソリッドハンドリングの問題を排除します。

塩基スクリーニング－11種類の塩基（バイアル2本ずつ）、および化学者の判断で追加すべき塩基用に空のバイアル2本を使用して、クロスカップリング反応について迅速かつ効率的に塩基をスクリーニング

Buchwald-Hartwigアミノ化スクリーニング－複数の塩基および溶媒系用に12種類の触媒（バイアル2本ずつ）を使用して、Buchwald-Hartwig C-Nクロスカップリングを迅速スクリーニング

中サイズ（5, 6, 7）閉環メタセシススクリーニング - 6種類の触媒（バイアル4本ずつ）を使用して、2つの分子内末端アルケンの5、6、7員環形成反応を迅速かつ効率的にスクリーニング

宮浦ホウ素化スクリーニング－6種類の触媒（バイアル4本ずつ）、および2種類のジボロン化合物により、好ましいパラジウム触媒ボリル化条件を評価

24Pdプレ触媒スクリーニング－24種類のクロスカップリングプレ触媒により、キットの選択を絞り込むことが可能

銅C-Nクロスカップリングスクリーニング－複数の塩基および溶媒系用に6種類の触媒（バイアル4本ずつ）を使用して、銅C-Nクロスカップリング反応を迅速にスクリーニング

鈴木・宮浦クロスカップリングスクリーニング－6種類の触媒（バイアル4本ずつ）を使用して、好ましいクロスカップリング条件を評価

ChemBeads

ChemBeadsは、ハイスループット実験における分離・精製プロセスに使用される触媒コーティングガラスビーズです。この触媒ビーズは、サブミリグラム量の固体を正確に秤量し、ロボット制御で分注できるため、自動スクリーニング法に理想的です。また、ChemBeadsを容積測定することにより、廃棄材料を除去することができます。ChemBeadsは表面積対容積比が高く、大きさと形状が均一であるため、分離プロセスの一貫性と効率性が確保され、信頼性の高い結果が得られます。