SCC426

HCC827 GR6 ヒト肺腺癌細胞株

Human

• 別名: Human Lung Cell Line
• UNSPSCコード: 41106514
• NACRES: NA.81

特性

• product name: HCC827 GR6 ヒト肺腺癌細胞株,
• 由来生物: human
• 包装: vial of >1X10⁶ cells
• メーカー／製品名: Millipore
• 成長モード: N/A
• テクニック: cell culture | mammalian: suitable
• 輸送温度: dry ice
• 保管温度: −196°C

詳細

詳細

肺癌は、世界中の癌関連死亡の最も一般的な原因となっています。肺癌の主な病因はタバコの煙であり、多くの発癌物質の複雑な混合物であるタバコの煙は、呼吸器で起こる遺伝的および後成的変化に影響を与えています。

アプリケーション

• 各バイアルには生存細胞が>1X10⁶個含まれています。
• Charles River Animal Diagnostic Servicesが、Human Essential CLEARパネルにより、細胞の感染性疾患が陰性であることを試験で確認しています。
• Charles River Animal Diagnostic Servicesが、細胞がヒト起源であることと、細胞にマウス、ラット、チャイニーズハムスター、ゴールデンシリアンハムスター、非ヒト霊長類（NHP）由来の種間コンタミネーションがないことを、Charles River Animal Diagnostic Servicesが、Contamination CLEARパネルにより評価し、確認しています。
• 細胞はマイコプラズマ汚染陰性です。

HCC827 GR6 ヒト肺腺癌細胞株はゲフィチニブ耐性非小細胞肺癌のモデルです。肺癌は、世界中の癌関連死亡の最も一般的な原因となっています。肺癌の主な病因であるタバコの煙は、多くの発癌性物質の複雑な混合物であり、発癌の過程において呼吸器上皮の遺伝的・後成的変異に影響を与えます（1）。患者の転帰は、腫瘍のゲノムシグネチャーなど複数の要因に依存し、これらの要因により、標的医薬品が最も有益であろう患者を同定することができます。EGFR（上皮成長因子受容体、チロシンキナーゼ）活性化変異を有する患者は、エルロチニブやゲフィチニブのような第一世代の EGFR 標的チロシンキナーゼ阻害剤に反応する可能性が高くなります。しかし、内在性あるいは後天性の耐性により、しばしば標的療法の有効性が制限されます。 耐性は多くの場合、EGFR の二次変異または MET 癌遺伝子の増幅によって生じます（2）。
肺腺癌 HCC827 は、EGFR チロシンキナーゼエクソン 19 ドメインに、E746-A750 の後天性欠失を持つ非小細胞肺癌（NSCLC）細胞株です（1）。HCC827 は、生物医学的発見や研究に広く使用されています。HCC827 GR6 は、in vitro でゲフィチニブの濃度を増加させながら 6 ヵ月間曝露することにより発生させた、親株であるゲフィンチニブ感受性 HCC827 細胞株のゲフィチニブ耐性クローンです（2）。この耐性は、癌原遺伝子 MET の局所的増幅の結果であることが示されました。MET シグナルを阻害すると、これらの細胞のゲフィチニブに対する感受性が回復します。このように、HCC827 GR6 は、EGFR/ERBB 標的医薬品の耐性メカニズムを研究するための適切な細胞モデルです。

由来
HCC827 GR6 ヒト肺腺癌細胞株は、親細胞株 HCC827 のクローン的に単離された単一細胞から樹立されました。親細胞株は、39歳の女性患者の非小細胞肺癌組織から分離されました（1）

参考文献
1.Girard L, Zöchbauer-Müller S, Virmani AK, Gazdar AF, Minna JD. Cancer Res 2000; 60(17): 4894-4906.
2.Engelman JA et al. Science 2007; 316(5827): 1039-1043.

特徴および利点

このように、HCC827 GR6 は、EGFR/ERBB 標的医薬品の耐性メカニズムを研究するための適切な細胞モデルです。

保管および安定性

細胞は使用するまで液体窒素内で保存してください。細胞は、最初の融解後、細胞マーカーの発現および機能に顕著な影響を及ぼすことなく、少なくとも10継代培養できます。

その他情報

この製品は、製品文書に詳述されている「学術的使用に関する協約」の条件に従って、内部の学術研究に使用することを意図して、学術機関のみに販売されています。

免責事項

メルクのカタログまたは製品に添付されたメルクのその他の文書に記載されていない場合、メルクの製品は研究用途のみを目的としているため、他のいかなる目的にも使用することはできません。このような目的としては、未承認の商業用途、in vitroの診断用途、ex vivoあるいはin vivoの治療用途、またはヒトあるいは動物へのあらゆる種類の消費あるいは適用などがありますが、これらに限定されません。

研究専用。本製品は、輸出入活動を含めて、科学的な目的で使用することを意図した場合、フランスにおいて規制されます（フランス公衆衛生法Article L 1211-1 paragraph 2）。購入者（すなわち最終使用者）は、フランス研究省から公衆衛生法典L第1245-5-1 II.の輸入許可を取得する必要があります。本製品を注文することにより、適切な輸入許可を取得していることを確認することになります。

安全性情報

• 保管分類コード: 10 - Combustible liquids
• WGK: WGK 2
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable