コンテンツへスキップ
Merck

T1143

Sigma-Aldrich

トリプシノーゲン ウシ膵臓由来

essentially salt-free, lyophilized powder, ≥10,000 BAEE units/mg protein (E1%/280, after activation to trypsin)

ログイン組織・契約価格を表示する


About This Item

CAS番号:
EC Number:
UNSPSCコード:
12352202
NACRES:
NA.56

由来生物

bovine pancreas

品質水準

アッセイ

85-100% (UV)

形状

essentially salt-free, lyophilized powder

比活性

≥10,000 BAEE units/mg protein (E1%/280, after activation to trypsin)

分子量

23,981 Da by calculation

テクニック

mass spectrometry (MS): suitable

溶解性

H2O: soluble 10 mg/mL

UniProtアクセッション番号

保管温度

−20°C

遺伝子情報

bovine ... TRYP8(282603)

類似した製品をお探しですか? 訪問 製品比較ガイド

詳細

トリプシノーゲンは酵素前駆体(チモーゲン)で、活性化されてトリプシンとなります。膵臓で合成され、小腸内に到達するとエンテロキナーゼによって活性化されます。ウシトリプシノーゲンは、229個のアミノ酸からなる1本のポリペプチド鎖で、6本のジスルフィド架橋によって繋がれています。エンテロキナーゼは、トリプシノーゲンのNH2末端のLys6-Ile7ペプチド結合でヘキサペプチドを切断し、トリプシノーゲンを活性化します。こうして生成したトリプシンは、さらに自己触媒的にトリプシノーゲンを活性化し、トリプシンを生成します。トリプシンの未変化体はβ-トリプシンと呼ばれ、Lys131-Ser132での自己分解によりα-トリプシンを生成し、ジスルフィド架橋によって互いに繋がれています。トリプシンは活性部位にHis46およびSer183を有するセリンプロテアーゼです。トリプシンの至適pHは7~9です。

アプリケーション

ウシ膵臓由来トリプシノーゲンは、以下の用途に適しています。
  • 単光路での顕微減衰全反射フーリエ変換赤外分光(ATR-FT-IR)法による水溶液中のタンパク質の二次構造解析
  • エレクトロスプレーイオン化四重極飛行時間型(ESI-Q-TOF)質量分析計のチューニングおよび較正
  • 赤外(IR)分光法によるタンパク質の二次構造解析
  • SDS-PAGEの分子量マーカー(24KDa)として

生物化学的/生理学的作用

カルシウムと結合したフィチン酸は、活性化のため切断できないトリプシノーゲンの分泌を亢進させることが明らかになっています。また、活性化されたトリプシンの構造を安定化させるカルシウムの作用を抑制します。トリプシノーゲンの活性型であるトリプシンは、リジンおよびアルギニンアミノ酸残基のC末端側のペプチドを切断します。また、ベンゾイルL-アルギニンエチルエステル(BAEE)、p-トルエンスルホニル-L-アルギニンメチルエステル(TAME)などの合成アミノ酸誘導体のエステル結合およびアミド結合を加水分解します。

単位の定義

1 BAEEユニットは、BAEEを基質として用いる場合、pH 7.6、25°C、1分間に、ΔA253が0.001となる酵素量です(反応液量 = 3.2 mL、光路長 = 1 cm)。

ピクトグラム

Health hazard

シグナルワード

Danger

危険有害性情報

危険有害性の分類

Eye Irrit. 2 - Resp. Sens. 1 - Skin Irrit. 2

保管分類コード

11 - Combustible Solids

WGK

WGK 1

引火点(°F)

Not applicable

引火点(℃)

Not applicable

個人用保護具 (PPE)

Eyeshields, Faceshields, Gloves, type N95 (US)


適用法令

試験研究用途を考慮した関連法令を主に挙げております。化学物質以外については、一部の情報のみ提供しています。 製品を安全かつ合法的に使用することは、使用者の義務です。最新情報により修正される場合があります。WEBの反映には時間を要することがあるため、適宜SDSをご参照ください。

Jan Code

T1143-250MG:
T1143-BULK:
T1143-VAR:
T1143-1G:


試験成績書(COA)

製品のロット番号・バッチ番号を入力して、試験成績書(COA) を検索できます。ロット番号・バッチ番号は、製品ラベルに「Lot」または「Batch」に続いて記載されています。

以前この製品を購入いただいたことがある場合

文書ライブラリで、最近購入した製品の文書を検索できます。

文書ライブラリにアクセスする

Keil B, et al.
The Enzymes, 3, 250-275 null
Evidence for an active center histidine in trypsin through use of a specific reagent, 1-chloro-3-tosylamido-7-amino-2-heptanone, the chloromethyl ketone derived from Nα-tosyl-L-lysine.
Shae E, et al.
Biochemistry, 4, 2219-2224 (1965)
Trypsinogens and trypsins of various species.
Walsh K A, et al.
Methods in Enzymology, 19, 41-63 (1970)
An effect of calcium ions on the activity, heat stability, and structure of trypsin.
T Sipos et al.
Biochemistry, 9(14), 2766-2775 (1970-07-07)
TRYPSINOGEN AND CHYMOTRYPSINOGEN AS HOMOLOGOUS PROTEINS.
K A WALSH et al.
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 52, 884-889 (1964-10-01)

プロトコル

Enzymatic Assay of Urease from Jack Beans

ライフサイエンス、有機合成、材料科学、クロマトグラフィー、分析など、あらゆる分野の研究に経験のあるメンバーがおります。.

製品に関するお問い合わせはこちら(テクニカルサービス)